(2017.7.7)就職内定率はや8割超 1日時点9年ぶり 採用意欲高く

就職内定率はや8割超 1日時点9年ぶり 採用意欲高く

就職情報サイトのディスコ(東京・文京)が6日発表した2018年春に卒業を予定する大学生・大学院生の7月1日時点の内定率(内々定を含む、速報)は83.2%だった。同日時点の内定率が8割を超えるのは09年卒の採用以来9年ぶりとなる。学生優位の「売り手市場」が続いており、企業の採用意欲が高まっている。
内定率は前年の7月1日時点を3.4ポイント上回った。選考の早期化が進むなか、経団連企業が選考を始める6月より前に内々定を出す動きが加速している。
4、5月に内定を出す企業が大幅に増えた結果、6月1日からの内定率の伸びは19.8ポイントで昨年(24.9ポイント)を下回った。例年早めに採用活動をする外資系やベンチャー企業のほか、中小企業や一部の経団連企業が解禁前の選考を強化した。
今後の就職活動については66.1%が「終了」と回答。内々定を持っていてもまだ就職活動を続ける学生は17%いた。今後は内々定を出した学生の辞退防止策が焦点になる。
学生の所属大学所在地別では、関東の学生の内定率が最も高く84.6%。中部は82.8%、近畿は80.7%だった。
同社が運営する就活サイトに登録するモニター学生を対象に、インターネットで聞いた。7月1~5日に調査し、1238人から回答を得た。

日本経済新聞(2017.7.7)より抜粋