総務省が行った「労働力調査」で、転職率の推移を示した図(図1)によると、
2015年から2019年にかけて上昇傾向だった転職率が、2020年に入って男女ともに低下したことから、
コロナ禍による経済活動の停滞により、企業からの求人が減少していることが原因と考えられています。
一方、コロナ禍において転職率が低下する中、正社員の転職希望率が上昇している実態を踏まえて、
転職希望を強めている正社員とはどのような人々なのか、労働政策研究・研修機構が調査しました。
調査では、年齢が若い正社員、仕事が削減されている正社員、月収が減少している正社員ほど、
転職希望が強まっていること。
コロナ対応により仕事が削減されている人ほど転職希望を強めていること。
また、それに呼応するように、転職希望を強めている人ほどコロナ収束後には
目一杯働きたいと考えていることが読み取れるとして、
コロナ対応によって仕事を削減された人々が、目一杯働きたいという思いを携えつつ、
転職希望を強めていることが明らかになったと結論づけています。
図1 転職率の推移(%)
総務省「労働力調査」より
■引用元:コロナ禍において転職希望を強めている正社員
独立行政法人労働政策研究・研修機構JILPTリサーチアイ
ベクトル広報チーム