仕事が見つからない!その理由や焦り・不安な時の対処法を紹介

転職が不安 2024.10.15

転職活動が思ったよりも長引いて、なかなか次の仕事が見つからないときは、不安や心細さでいっぱいになってしまいますよね。
 
採用試験に落ちたり、自分にできそうな求人がなかったり…「仕事がなくて辛いし、お金ない」と自信を失って鬱(うつ)状態に陥る人もいるでしょう。
 
仕事が見つからないときは、必ず原因があります。それは求人の探し方だったり、自分の心やモチベーションの状態が悪化していたりと様々です。
 
ネガティブになって塞ぎ込んでしまう前に、仕事が見つからないときの原因や対処法についてチェックしていきましょう。解決する方法は必ず見つかりますよ。
 
この記事では、仕事が見つからない理由やその対処法を紹介します。
 
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仕事が見つからないのはなぜ?考えられる原因と理由を知る

求職中に思うように仕事が見つからないときには、人によってそれぞれ原因が考えられます。仕事が見つからないときに考えられるのは、以下のような原因です。
 

仕事が見つからない理由5つ
  1. 自己分析ができていない
  2. 理想条件が高すぎる
  3. スキルや経験が足りない
  4. まだ探せていない求人がある
  5. そもそも働きたくない

それぞれ詳しく確認していきましょう。

仕事が見つからない理由【1】自己分析ができていない

自分で自分のことを理解していれば、適職と言える求人を見つけやすく、自分のアピールポイントを見極めてそれを応募書類や採用面接でしっかり伝えることができます。

  • やりたい仕事が見つからない
  • 採用試験で落とされる
  • 自分のアピールポイントが分からない
  • 働きたいと思う職種や業界がない
  • とりあえずで仕事を探している

こんな特徴に当てはまる人は、自己分析が上手くできていない可能性があります。
 
自己分析とは自分の特技やスキルだけではなく、向き不向きや長所・短所、興味・関心のあり処を理解することを言います。「やりたいこと」より「できること」に目を向けられるようになる状態が理想。

履歴書に書いている内容以上に自分の内面を理解し、分析することが大切です。自己分析がしっかりできていれば、自分がどんな市場で求められやすいか、どんなアピールをすれば内定を勝ち取りやすいかが見えやすくなるでしょう。

仕事が見つからない理由【2】理想条件が高すぎる

求人はたくさんありますが、「あれもだめ」「これもだめ」となかなか応募するまでに至っていないということはありませんか?
 
良い条件の求人は応募が殺到して採用されにくい上、良い条件だらけの求人は数少ないのが現実です。

  • 家から近い
  • 年収が高い
  • 福利厚生が充実している
  • 勤務時間が都合が良い
  • 残業が少ない
  • 自分がやりたい仕事である

…こんな条件を全て満たす求人と出会える可能性はかなり低いでしょう。あったとしても、人気があるため選考で落とされる可能性の方が高いです。
 
条件を設けて求人を探すのは良いことですが、条件が多すぎる・高すぎるのも問題。
 
ときには少し妥協して、条件を一つ減らしてみたり、苦手な分野に挑戦してみたりすることも大切です。

仕事が見つからない理由【3】スキルや経験が足りない

働きたいと思う求人があっても、スキルや経験がないことを理由に応募できなかったり、採用で落とされたりしたという人もいるでしょう。
 
前述のように自己分析がしっかりできていないと、自分が本当に活躍できる職場を見極めることができず、スキル・経験不足によって転職活動が妨げられてしまいます。
 
やりたいことや興味を優先するあまり、自分にとって難しい求人に挑戦してしまうと仕事が思うように見つかりません。例えば主婦の方が無理をして仮に採用されたとしても、就職後に疲れやプレッシャーで押しつぶされてしまう場合も考えられます。
 
せっかく転職するのなら、自分が穏やかに働ける職場であることが大切です。自分にできることをしっかり見極めて、自分が今持っているスキルや経験でも通用する仕事を選びましょう。

仕事が見つからない理由【4】自信がなく応募に踏み出せない

仕事が見つからないと悩んでいる人のなかには、良い求人があっても「応募しても採用されないのでは」「仕事に興味はあるけど自分にやれるか不安…」というように、自信がなくて応募に踏み出せないという人もいます。

多かれ少なかれ、就職や転職に対して不安を抱くのは当然です。

特に、未経験分野への転職やブランク明けの再就職であれば、自信が持てずにナーバスになってしまうのも仕方のないことと言えるでしょう。

しかし、応募を見送り続けていると、いつまでも就職・転職活動は終わりません。

不安な気持ちは行動することで解消しやすくなります。

自信が持てずに応募に踏み出せないときは、自分のアピールポイントを探る「自己分析」や気になる業界や職種についての「情報収集」など、できることから行動してみましょう。

自分の強みがわかると自信につながります。また、具体的な仕事内容について知ることで、「自分にもできるかもしれない」と安心できるかもしれません。

仕事が見つからない理由【5】まだ探せていない求人がある

「なかなか仕事が見つからない」と嘆いている人は、まだ探せていない求人媒体がある可能性が考えられます。

  • ハローワーク
  • 求人誌
  • webの求人サイト
  • 転職エージェント
  • 企業の公式HP

…など、求人情報は様々な場所で探すことができます。求人誌や求人サイトに公開されていない求人も、ハローワークに行けば見つかることがあります。
 
また、企業によっては応募が殺到するのを避けるために、「非公開求人」として転職エージェントなどにしか公開しないことも。
 
気になる企業や業種があれば、いろんな媒体から求人情報を見つけ出しましょう。

また、ダメ元で直接企業に「応募している職種はないか」と問い合わせてみると、意外と求人条件を教えてくれることも少なくはありません。

仕事が見つからない理由【6】そもそも働きたくない

働くことで心や体が疲れ切ってしまった人や、終わらない転職活動で心が打ちのめされてしまった人など…。もう「働きたくない」「働くのが怖い」と感じてしまう人もいるでしょう。
 
働きたくないのであれば転職活動に身が入りません。どんな求人も応募する気になれなかったり、応募書類や採用面接で上手く自己アピールできなかったりします。
 
誰かに相談したり、好きなことをしてリフレッシュする時間をつくったりして、働くエネルギーが湧くまで心身を休ませましょう。
 
まずは働きたくないと思う理由を考えてみて、できれば一人で悩まず家族や友人、転職エージェントなどに心を打ち明けてみてください。

仕事が見つからない焦りや不安を解消!仕事探しのコツはまず自己分析をしよう

やりたい仕事やできる仕事がうまく見つけられないときは、徹底的に自己分析を突き詰めてみましょう。
 
自分を内面から見つめなおせば、採用面接でどうアピールすべきか、どんな求人にターゲットを絞るべきかがおのずと見えてきますよ。
 
自己分析では以下のような方法を試してみましょう。

  • 自分の特技をリストアップ
  • 興味のある分野をリストアップ
  • 希望の働き方を明確にする
  • 将来の目標を想定する

自分の特技をリストアップしてから求人を探す

応募書類や採用面接で必須の自己アピールを充実させるために、自分の特技やスキルをリストアップしてみましょう。

  • 持っている資格
  • 過去に参加した活動や大会など
  • 人から褒められること
  • 人より素早く・正確にできること
  • 人からよく頼まれること
  • 過去に学んだ知識や技術

資格があれば特技を証明する方法として手っ取り早いですが、資格がないからと言ってアピールできないわけではありません。自分では自覚がなくても、周りの人から「優れている」と思われている点があれば、立派な特技です。
 
仕事が見つからないときほど、ネガティブになって自分の特技を思いつけないことがあります。
 
そんなときは家族や知人、友人などに自分の特技について聞いてみると、自分でも気づかなかったようなアピールポイントが見つかりますよ。
 
自分の特技やスキルを確認できれば、それを求めている市場がわかります。内定を取りやすい求人も見つけやすくなるでしょう。

興味のある分野をリストアップ!新たな仕事が見つかるかも

職種や企業に興味はなくて、ただ就労条件を見てなんとなく就職活動をしていると、「仕事をやる気がない人」と思われやすくなります。
 
やみくもに求人に応募する前に、自分が興味を持てるジャンルをリストアップしましょう。
 
モノづくりやIT、芸能…実際にできるかは一先ず置いておいて、ただ自分が「好きだ」と思える分野について書き出してみてください。
 
興味があるということは、仕事を学んでいくモチベーションがあるということ。自分に向いた求人を見つけやすくなるでしょう。

理想的な働き方を明確にして仕事を見つける

実際に自分が就職して、1年後や2年後にどんな働き方をしていたら理想的か…。自分の働き方の理想についてしっかりビジョンを描きましょう。

  • 残業はあまりしたくない
  • ワークライフバランスを実現したい
  • キャリアを築いていきたい
  • いろんな仕事にチャレンジしたい
  • 良好な人間関係を築きたい

…など、人によって理想とする働き方は様々です。働き方に照準を定めるなら、前職までの経験や興味を一度置いて、未経験の業種にチャレンジしてみるのも一つの方法です。

最近はコロナ禍の影響などで、時間や場所にとらわれないテレワークのような働き方で人材を募集している企業もちらほら見られます。ぜひいろんな働き方の求人をチェックしてみましょう。
 
「希望勤務地が田舎で求人が見つからない」なんていう人も、テレワーク可能の企業なら居住地に関わらず採用してくれる可能性もありますよ!

将来の目標を考えて仕事が見つからない不安解消

今どんな会社で働きたいか、はひとまず置いておいて、将来的にどんな姿になっていたいかを想定してみましょう。
 
具体的な3年後・5年後・10年後の姿を想像してみてください。
 
企業や職種によっては、昇進したり転勤したり、手に職をつけて独立したりと様々な未来があります。
 
働き方が多様化している今では、十人十色の将来を実現させられるでしょう。将来的には独立を目指せる職業もありますから、今できることではなく、将来的にやりたいことを考えてみるのも、仕事探しに役立ちます。

良い求人の探し方!項目ごとにポイント付けして比較するのがおすすめです

膨大な求人情報のなかから自分に合う仕事を見つけ出すのは簡単ではないでしょう。

しかし、いつまでも見つからないままでは、就職や転職のタイミングを逃してしまうことにもなりかねません。

そこでここでは、求人の探し方について紹介します。「求人を見てもピンとくるものがない…」と困っている方はぜひ参考にしてください。

「直感」や「なんとなく」で求人を比較検討していないか

あなたは求人を探す際、どのようにチェックしているでしょうか。

転職サイトで求人検索をしたときや転職エージェントから求人を提案されたときなど、ひとつひとつの求人を見て「これは良いかも!」「これは気が進まない…」というように感覚的に判断している方もいるのではないでしょうか。

しかし、このような「直感」や「なんとなく」で求人を比較検討する方法は、おすすめできません。

「多数の求人のなかから良い求人を探し出せない」という理由で仕事が見つからない場合、問題は「転職の軸が定まっていない」ことにあるケースが多いです。

基準があいまいなまま場当たり的に求人に良し悪しをつけていては、「希望に近い求人」があっても気づけない可能性があります。

転職先の有力な候補を知らず知らずのうちに除外してしまっているかもしれないのです。

転職先の候補・条件ごとに点数をつけると求人の比較検討がしやすい

すべての希望条件をクリアする求人を見つけ出すことは、簡単ではありません。可能性はゼロではありませんが、限りなく難しいと言えるでしょう。

それでもたくさんの求人のなかから、できるだけ希望に近い求人を探し出すには、「求人の評価を数値化して比較検討する」という方法がおすすめです。

具体的な手順は、以下の通りです。

手順 作業のポイント
【1】転職先の候補をリストアップする ・条件を厳しくし過ぎない
・良さそうな求人はすべてリストアップする
【2】評価基準となる希望条件を5つほどピックアップする 特に優先順位が高い条件に絞ってピックアップする
(例)…「給与」「業務内容」「年間休日数」「残業時間」「通勤のしやすさ」など
【3】(手順1)で挙げた転職先の候補に(手順2)の基準ごとに満足度をポイント付けする ・比較検討しやすくするため、5段階評価でポイントを付ける
・より判断しやすくするため、「現職」にもポイント付けする
【4】候補ごとに総合点を出し応募するか判断する ・「現職」との点数差もよく確認する
・「現職より合計点が高ければ応募する」などラインを決めて応募する

このように、項目ごとに満足度を数値化したうえで求人を比較検討すれば、総合的に希望に近い求人を探しやすくなるでしょう。

業界を知らないから仕事が見つからない可能性も!業界研究も忘れずにしよう

仕事探しをするうえで欠かせないのは自己分析だけではありません。

もし、業界研究を行わずに仕事探しに取り組んでいるなら、一度立ち止まって入念な業界研究を行いましょう。

ここでは、業界研究の方法について紹介していきます。

業界研究によって自分が働きたい企業を絞り込める

業界研究を行うと、世の中にどんな業界が存在していて、自分が興味のある業界、自分の強みが活かせる業界をある程度絞り込むことができます。

世の中にどのような仕事や会社があるか理解できていないことが原因で、「求人を見てもピンとこない」「良い求人に出会えない」という状態に陥ってしまっている可能性もあります。

知っている仕事や会社が少なければ、選択肢が限られてしまうのも無理はありません。

自分のやりたい仕事や強みを活かせる業界を知るためにも、業界研究は就職・転職活動に欠かせない重要な作業なのです。

業界研究のやり方

業界研究のやり方はさまざまですが、以下のように、まずは業界全体を「広く浅く」把握して、それから業界を絞り込んで「狭く深く」情報収集を進めていくと良いでしょう。

手順 内容
【1】 業界の大まかな分類を理解する
(1)メーカー
(2)商社
(3)小売
(4)金融
(5)サービス
(6)マスコミ
(7)ソフトウエア・通信
(8)官公庁・公社・団体
【2】 8つの業界から興味がひかれるカテゴリを絞り込む
【3】 選んだ業界が置かれている状況を理解する
・マーケット規模や推移
・代表的な企業 など
【4】 選んだ業界内の事情についてさらに詳しい現状・課題をリサーチする
・業界内の業績推移
・業界全体の将来性
・企業の違い など

業界研究を行わず、業界や企業についての知識が不足した状態で就職・転職活動をすると、漠然としたイメージだけで仕事を選ぶことになります。

せっかく就職しても働くうちにミスマッチやギャップを感じれば、早期離職にもつながりかねません。

自分に合った仕事や企業を見つけるためにも、業界や職種については丁寧にリサーチしておきましょう。

業界研究に役立つツール

業界研究を行う際には、以下のようにできるだけ多くのツールを用いて情報を集めましょう。

【業界研究に役立つツール】

  • 業界団体のホームページ
  • 業界のトップにいる企業のホームページ
  • 新聞・ニュースサイト
  • 就職情報サイトの特集・コラム
  • 業界本や業界の専門誌
  • 業界研究セミナー

上記のツールをうまく活用すれば、業界全体の最新の動向、目指していることなどがわかります。

ただし、業界研究で取り扱う情報は「正確」かつ「最新」であることが重要です。

「情報元やいつの情報かを確認する」「書籍を選ぶ際には著者や発売元をチェックする」など、情報の取捨選択にも注意しましょう。

仕事が見つからないときに今すぐできる対処法を知ろう

退職後の転職活動だと「仕事がなくて不安」と考えてしまう人も多いですよね。
 
気持ちが焦ってしまう前に、仕事が見つからないときに試したい対処法や、仕事を見つけるための工夫などをチェックしてみましょう。

  • 希望条件に優先順位をつける
  • スキルアップのため勉強する
  • 一時的に収入を得る
  • 人に相談する

詳しく見ていきましょう。

【仕事が見つからない時の対処法1】求人条件の優先度を決める

仕事に求める条件は人それぞれですが、条件が多すぎると全てを満たす求人が見つかりません。仕事を探す上で妥協はつきもの。
 
理想の求人条件に優先順位をつけて、「これだけは譲れない」と思う条件と「妥協してもいい」と思う条件をリストアップしましょう。

例えば年収は譲れないという人もいれば、勤務先が家から少し離れてしまっても仕方がないと考えられる人もいるでしょう。交通費が支給されるなら一つ遠い駅の企業も選択肢に入ってきますね。

【仕事が見つからない時の対処法2】視野を広げて探してみる

求人を見るときには、固定概念にとらわれすぎずに新しい仕事にも視野を広げて探してみましょう。

前述の通り、求人をチェックする際、条件に優先順位をつけることは大切です。

しかし、固定概念にとらわれすぎたり条件にこだわりすぎたりして、どんどん求人を候補から外してしまってばかりいては、就職・転職先の選択肢は減ってしまうでしょう。

例えば、「仕事内容に興味はあるが、中小企業だからやめよう」「給与はいいけど、聞いたことのない会社だから応募しない」というように、会社の規模や知名度だけで候補から外していませんか。

中小企業や名前の知らない会社であっても、もう一歩踏み込んで業界や企業について調べてみると、経営理念に共感したり興味をひかれたりと、思いもよらない分野で自分に合った仕事が見つかる可能性もあります。

実際に、日本にある会社の99.7%が中小企業であるという調査結果も出ています。

また、未経験の仕事であっても、同業界や同職種の転職であれば、これまで行ってきた業務に関する知識や経験を活かすことが可能です。

自己分析やキャリアの棚卸しをして強みとなるスキルやキャリアを明らかにすれば、応募書類や面接でもしっかり自己アピールができるでしょう。

できるだけ視野を広く持って求人を見ることで、自分に合った仕事も探しやすくなるはずです。

【仕事が見つからない時の対処法3】良い求人は候補として検討する

いくつかの希望条件を満たしている求人、興味がひかれる仕事があれば、前向きに応募先の候補として検討してみましょう。

減点方式やあら探しのような形で求人を見ていると、応募してみようと思える求人も見つかりづらくなってしまいます。

少しでも「良さそう」「気になる」という求人があれば、どんどんピックアップしてみてください。

そのうえで複数の求人を比較すると、自分の好みや転職したい仕事の傾向が見えてくるでしょう。

比較検討することで、応募したいという求人が見つかるかもしれません。

【仕事が見つからない時の対処法4】将来のビジョンを考えてみる

将来のビジョンや理想の働き方から逆算してみると、やりたい仕事や選ぶべき仕事が見えてくる場合もあります。

「30代」「40代」「50代」「3年後」「5年後」「10年後」など、それぞれの年齢でどのような人材になっていたいか考えてみましょう。合わせて、どのような働き方を実現していたいかも想像してみましょう。

【事例】

  • 「30代でプレイヤーとしての活動は終えて40代には管理職に就きたい」
  • 「40代で専門性を身に付けて50代で独立したい」
  • 「3年後には結婚して家庭を持っていたい」
  • 「5年後には副業を本業にしたい」

将来のビジョンが明らかになったら、次はそれが実現できる仕事について考えてみてください。

例えば、40代で管理職に就くには、30代のうちにマネジメントの経験やスキルを身に付ける必要があり、大企業よりも中小企業のほうが多く経験が積める可能性があります。

また、将来的に結婚や出産を考えている女性の場合、ライフステージが変わっても働き続けられる会社が良いでしょう。

独立や開業を目指すのであれば、経験やスキルに加えて資金も必要になってくるので、給与面も重視して転職したほうが良いかもしれません。

このように、仕事が見つからないときは「現在」から「未来」に視点を変えてみるというのもおすすめです。

【仕事が見つからない時の対処法5】スキルアップの勉強をする

もし働きたい求人があるのにスキルや能力がネックで内定がもらえず悩んでいるなら、求職中の時間を活かしてスキルアップに励んでみてはいかがでしょうか。
 
働いていない期間があっても、資格取得などの勉強をしていたと説明できれば採用面接などで納得を得やすいでしょう。実際に資格を取得できれば、選べる職が広がります。

例えばIT系に転職したいのであればプログラミングを学んだり、デザイン系の仕事をしたいのであればデザインツールの使い方を学んだり、海外の仕事をしたいのであれば英語力をアップさせる講座を受けてみたりということが考えられます。
 
働けずに悶々と過ごすよりは、勉強に時間を費やしてみるのも有意義な手段です。職業によっては、資格手当で収入を上げることもできます。

【仕事が見つからない時の対処法6】さまざまな方法で求人を探す

求人の探し方は何もひとつではありません。

特定の転職サイトで求人を探して良い仕事が見つからない場合は、他の転職サイトも併用して、確認できる求人数を増やしましょう。

また、ほとんどの転職サイトでは、WEBに掲載していない「非公開求人」も取り扱っています。

企業が求人を非公開にする理由はさまざまですが、公開すると応募者が殺到すると予想される好条件の求人や滅多に人材募集をかけないようなレアな求人が含まれている可能性も高いです。

非公開求人の閲覧・応募は、「登録者のみ可能」としているサービスが多いので、ぜひ積極的に登録して確認してみましょう。

複数の転職サイトに登録しても仕事が見つからない場合は、キャリアアドバイザーから求人の紹介が受けられる転職エージェントや地域の幅広い求人が集まるハローワークなど、就職・転職支援サービスの利用も検討してみてください。

ひとつのサイトに固執せずさまざまな方法で求人を探すことで、仕事の選択肢もぐっと増えるはずです。

【仕事が見つからない時の対処法7】一時的にでも収入を得る

どうしても仕事が見つからず、貯金だけが圧迫されていく…。こんな現実に心細くなったら、ひとまず急場しのぎで良いので、何か収入の得られる仕事をしてみましょう。

  • 単発の日雇いアルバイト
  • 短期アルバイト
  • 派遣会社の仕事
  • クラウドソーシングの在宅ワーク

転職活動と両立しながら収入を得る方法はたくさんあります。一時的にでも収入を得られれば自信に繋がる上、転職活動にかけられるお金が増えます。
 
見た目を磨いて印象を良くしたり、遠くの企業に面接を受けに行ったり…。資金があれば理想の転職に結びつけやすくなるでしょう。
 
何より「働いていない」ことに対する罪悪感が減り、「自分はニートじゃないのか」という心細さから解放されます。

【仕事が見つからない時の対処法8】人に相談してみる

仕事が見つからないときは、とにかく一人で塞ぎ込むのは危険。働いていないことを恥ずかしくなんて思う必要はありませんから、とにかく誰かに相談してみましょう。
 
家族や友人、知人の他、自治体やハローワーク、転職エージェントなど…。仕事がないときに相談に乗ってくれる人はたくさんいます。
 
家族に支えて欲しい場合もあれば、身近ではない知らない人に打ち明ける方が気楽なこともあるでしょう。とにかく誰かに相談してみると、心が軽くなってうつ状態になるのを防げます。
 
相談する相手によっては、思わぬコネで仕事が見つかったり、求人を探してきてくれたりすることもありますよ。

【年代別】仕事がなかなか見つからないときの対処法も確認しよう

「仕事がなかなか見つからない……」と言っても、求職者の年代によって、有効的な転職活動の方法が大きく変わることをご存知でしょうか。

ここでは、仕事がなかなか見つからないときの対処法を、年代別にご紹介します。

ご自身の年代に合わせた対処法を、ぜひ実践してみてください。

なかなか変わらなかった状況が、きっと好転するはずですよ。

【20代】転職サイトを使って自分の強みを活かせる仕事を探す

仕事がなかなか見つからないときの20代の対処法は、「転職サイトを使って自分の強みを活かせる仕事を探す」ことです。

カジュアルに転職を行う時代になりつつある昨今、人気の転職サイトの種類は主に以下の3種類です。

  • 求人を探すことが可能な「転職者向け求人サイト」
  • キャリアアドバイザーのサポートが受けられる「エージェント型転職サイト」
  • 企業やヘッドハンターからのスカウトが受けられる「スカウト型転職サイト」

転職成功率が上がる20代向け転職サイトは、キャリアアドバイザーのサポートが受けられる「エージェント型転職サイト」です。

転職のプロであるキャリアアドバイザーからさまざまなサポートを受けられる「エージェント型転職サイト(転職エージェントサービス)」は、転職活動の方法としては今や主流となりました。

専任のキャリアアドバイザーが、転職市場で活きる「求職者の強み」を見つけ出し、転職までしっかりサポートしてくれます。

20代は自分の強みがあまり活かせなかったり、そもそも自分の強みがわからなかったりする場合も多いです。

エージェント型転職サイト(転職エージェントサービス)を利用することで、自分の強みを活かせる仕事を見つけることができます。

キャリアアドバイザーは求人を紹介してくれるだけではなく、

  • 履歴書や職務経歴書を添削してくれる
  • 面接対策や模擬面接を行ってくれる
  • 転職についてのさまざまな相談に乗ってくれる

といったサービスを行ってくれます。

20代はエージェント型転職サイトを利用して、自分の強みを活かせる仕事を探しましょう。

【30代】これまで積み重ねたスキルや実績を活かせる仕事を探す

仕事がなかなか見つからないときの30代の対処法は、「これまで積み重ねたスキルや実績を活かせる仕事を探す」ことです。

30代での転職は、企業の「即戦力」として求められることが多くなります。

つまり、企業の求めるスキルや実績があるか、即戦力として活躍できるかが重要視されるのです。

これまで培ったスキルの棚卸しを行い、そのスキルが求められる転職市場で求人を探すことをおすすめします。

自分ひとりでは心もとないのであれば、エージェント型転職サイトを利用し、転職のプロにサポートしてもらいましょう。

逆に言えば、スキルや実績がなければ転職活動は難航します。

スキルや実績が少ない場合、未経験分野に挑戦したい場合は、複数の転職サイトや転職エージェントサービスを利用してください。

とにかく出会う求人の母数を増やして、精力的に転職活動を行いましょう。

【40代】スカウト型転職サイトでキャリアを活かせる仕事を探す

仕事がなかなか見つからないときの40代の対処法は、「スカウト型転職サイトでキャリアを活かせる仕事を探す」ことです。

  • 求人を探すことが可能な「転職者向け求人サイト」
  • キャリアアドバイザーのサポートが受けられる「エージェント型転職サイト」
  • 企業やヘッドハンターからのスカウトが受けられる「スカウト型転職サイト」

上記の主な転職サイトの種類のうち、キャリアを積んだ40代は「スカウト型転職サイト」の利用をおすすめします。

世間からの認知度も高く、求人数も多い人気スカウト型転職サイトは、以下の通りです。

  • ビズリーチ
  • リクルートダイレクトスカウト
  • dodaX

スカウト型転職サイトの一番のメリットは、企業やヘッドハンターと就労条件について直接交渉できる点です。

スカウト型転職サイトを利用して、ハイクラス転職を実現させましょう。

【50代以降】これまで築いてきた人脈などに頼って仕事を探す

仕事がなかなか見つからないときの50代以降の対処法は、「これまで築いてきた人脈などに頼って仕事を探す」ことです。

転職サイトを利用する手もありますが、ここまで順調にキャリアを積み重ねてきた方なら、各所から「転職の誘い」があるのではないでしょうか。

というのも、これまでの実績が信頼と安心に繋がっているからです。

今は仕事がなかなか見つからない方も、これまで築いてきた人脈を頼ってみると、案外すんなり転職先が決まる可能性もあります。

そんな人脈はない・人脈を頼りたくない、という場合は、エージェント型転職サイトを利用することをおすすめします。

人脈に頼らない50代以降の転職活動は、難航することも少なくありません。

しかし、これまで積み重ねた実績から「安心感」をアピールして、雇う価値のある人材であることを、企業にしっかり伝えていきましょう。

【悩みすぎ注意!】仕事が見つからない気持ちの解消法もあります

仕事がなかなか見つからないと、焦りばかりが募っていきますよね。

「どうしよう……」という焦燥感を抱えたまま転職活動を行っても、モチベーションが維持できなかったり、判断能力が鈍ってしまったりと、何も良いことはありません。

転職活動を成功させるためには、気持ちに余裕が絶対不可欠なのです。

ここでは、仕事が見つからない気持ちの解消法を5つご紹介します。

焦る気持ちや不安な気持ちを少しでも解消して、前向きな転職活動に繋げていってくださいね。

解消法その1:友人などの気が置けない相手に相談してみる

仕事が見つからない気持ちの解消法その1は、「友人などの気が置けない相手に相談してみる」ことです。

自分ひとりで解決するには、時間や労力を要します。気持ちを解消しようと頑張った結果、心身に不調が生じてしまう可能性もあります。

思い切って友人や周囲の人たちを頼って相談することで、解決の糸口が見つかるかもしれません。

いずれにしても自分で対応しきれないストレスに対しては、自分ひとりで解決するよりは、自分の力と周囲の人たちの力を合わせて、よりよい解決の糸口を見出すことが重要です。(中略)そして、問題解決のために協力してもらえる人間関係の構築も重要となります。窮地に陥った時に相談できる人を持つことは、極めて重要なことです。私たちは人と人が作ったものから、そして自然からもストレスを受けますが、一方でそれらはストレスを癒す大きな存在でもあるのです。
引用元:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイトこころの耳「ストレスへの対処」より

相談することの目的は、仕事を見つけることではありません。

不安を聞いてもらうことで、仕事が見つからないという心理的負荷を、少しでも軽くさせることにあります。

気が置けない友人など、信頼できるひとに不安と焦りを相談することで、きっと気持ちが楽になるはずですよ。

解消法その2:アルバイトや短期派遣など、まずは働いてみる

仕事が見つからない気持ちの解消法その2は、「アルバイトや短期派遣など、まずは働いてみる」ことです。

「何もしていない」という事実が、自身の焦りや不安を必要以上に駆り立てます。

「まずは働く」という行動に移すことで、「何もしていない」という現状から解放されるため、焦りや不安が軽減されるはずです。

「まず働いてみること」を実践するなら、アルバイトや短期派遣も悪くありません。

しかし、のちのちのことを考えるのであれば、「紹介型派遣」という働き方も選択肢のひとつとしておすすめします。

紹介型派遣とは、まずは派遣社員として最長6ヶ月働き、企業と労働者の双方が合意すれば、正社員や契約社員などの直接雇用に切り替えていく働き方のことです。

紹介型派遣では、実際に働いてから今後の雇用について決めることができるため、自分に合う職場を探している方にもおすすめの働き方ですよ。

解消法その3:キャリアカウンセリングを受けて意見をもらう

仕事が見つからない気持ちの解消法その3は、「キャリアカウンセリングを受けて意見をもらう」ことです。

転職のプロであるキャリアアドバイザーのキャリアカウンセリングを受けることで、自分に何が足りなくて仕事が見つからないのかがわかります。

キャリアカウンセリングを受ける方法はいくつかありますが、転職活動に繋げていくのであれば、「エージェント型転職サイト(転職エージェントサービス)」の利用がおすすめです。

エージェント型転職サイトでは、利用登録後に面談(キャリアカウンセリング)を行います。仕事が見つからない原因について、キャリアアドバイザーに分析してもらうと良いでしょう。

また、転職エージェントサービスでは、転職について相談することも可能です。

仕事が見つからない不安や焦りを相談するだけでなく、今後の転職活動について的確なアドバイスを受けられるメリットはとても大きいですよ。

解消法その4:転職活動のことは忘れて思い切りストレス発散する

仕事が見つからない気持ちの解消法その4は、「転職活動のことは忘れて思い切りストレス発散する」ことです。

厚生労働省による働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」では、ストレスの軽減について、以下のように説明しています。

また、日頃からストレスが発散できるよう、趣味や生きがいとなるものを持つことも必要です。
引用元:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイトこころの耳「ストレスへの対処」より

趣味や生きがいがある方は、転職活動のことは忘れて、趣味や生きがいに思い切り没頭しましょう。

焦りや不安というネガティブな気持ちが薄れてきたら、転職活動を再開すればいいのです。

まずはストレスを発散して、前向きな気持ちを取り戻すことが大切です。

解消法その5:暇な時間を作らないためにスキルアップに取り組む

仕事が見つからない気持ちの解消法その5は、「暇な時間を作らないためにスキルアップに取り組む」ことです。

「解消法その2」の項目でもお伝えしましたが、「何もしていない」という暇な時間は、必要以上の焦りや不安を生み出します。

暇な時間を作らないために、スキルアップに取り組んでみませんか。

もちろん仕事とは関係のない、自分の好きな勉強でも構いません。

しかし、せっかく時間をかけて勉強するのであれば、転職活動に活かせる資格の取得を目指すことをおすすめします。

簡単に取れる資格よりも、転職市場で重宝されるような資格だと尚良いでしょう。

  • 日商簿記検定
  • 宅地建物取引士
  • 応用情報技術者
  • 介護福祉士
  • 社会保険労務士

気持ちを紛らすための勉強が、転職活動で活かせるなら一石二鳥ですよね。

仕事が見つからない場合でも焦らず転職活動を続けるための注意点を紹介します

「仕事が見つからない」「転職先が決まらない」という状態が続くと、焦燥感もどんどん募っていきます。

しかし、転職を成功させるには冷静な判断が必要で、無計画に進めたりその場の勢いで判断したりすると後悔する可能性があります。

そこでここからは、仕事が見つからないときでも焦らずに転職活動に取り組むために、知っておくべき注意点を4つ紹介します。あらかじめ注意すべきポイントを理解しておいて、後悔のない転職活動につなげましょう。

注意点1.職場の人に転職活動していることを言わない

仕事が見つからない状態のときは精神的にも余裕がなくなるので、働きながら転職活動することに苦労することもあるでしょう。「辛さを理解してほしい」という気持ちから、ときには職場の人に世間話程度に話したくなることもあるかもしれません。

しかし、現職の上司や同僚など、職場の人に転職活動をしていることは伏せておいたほうが良いでしょう。

「転職したい」と考えていることを職場の人に知られると、人間関係がぎくしゃくするなどして、これまでのように仕事ができなくなる可能性があります。

「辞めるらしい」なんて噂話として広がってしまった場合、上司から事情を聞かれたり同僚から距離を置かれたりして職場にいるのが気まずくなってしまうことも。

会社に残るとなったとしても、職場での居心地が悪ければ仕事へのモチベーションも大きく下がります。「職場に居づらくなったから」という理由で転職せざるを得ない状況に陥ってしまうかもしれません。

退職に関する話はデリケートな問題で、職場全体の士気に大きく関わります。

「職場で転職の話はしない」「内定が決まってから退職を申し出る」というように、退職・転職に向けてはきちんと順番を守って進めていきましょう。

注意点2.できるだけ退職する前に転職活動を行う

転職したいと考えたとき、今の仕事を続けながら転職活動をするか、退職してから転職活動をするか、悩む方は多いでしょう。

特になかなか仕事が見つからないと、「一度退職して本腰を入れて転職活動をしたほうが良いのでは」と迷うこともあるかもしれません。

退職前・退職後の転職活動、それぞれにメリット・デメリットはありますが、可能であれば、在職中に転職活動を行うことをおすすめします。

その理由は以下の3点です。

【在職中に転職活動をしたほうが良い理由】

  • 一定の収入を得ながら転職活動ができる
  • 離職期間が発生しない
  • 場合によっては現職に留まることができる

退職後に転職活動をするとなると、次に働くまでの間、収入が得られません。

すぐに仕事が決まれば良いですが、仕事がなかなか見つからずに転職活動が長引いた場合、金銭面で困窮する可能性も出てきます。

その点、在職中なら少なくとも金銭面の心配は要りません。それだけでも精神的な安心につながり、転職活動にも集中できるでしょう。

職歴にブランクが空くことに対して、「無計画なのでは?」「離職期間は何をしていたのだろう」などと、マイナスのイメージを抱く採用担当者もいます。転職活動に自信を持って取り組むためにも、懸念材料はできるだけ少ないほうが良いと言えるでしょう。

また、良い企業に出会えなかったり採用に至らなかったりと、たとえ転職活動に失敗したとしても、在職中であれば現職に留まることも可能です。

収入面や生活面が大きく変わる可能性がある転職にはリスクもあり、絶対に希望の仕事が見つかる保証もありません。

少しでもリスクを減らすための方法として、転職活動はできるだけ今の仕事を続けながら進めましょう。

注意点3.いつまでに転職するか転職活動の期間を決めておく

転職活動を開始する前に、転職活動全体のスケジュールを決めておきましょう。

転職活動は、長くやれば良いというものではありません。

ダラダラと時間を使っているうちに、転職に最適な時期を逃してしまう可能性が出てきます。

また、未経験分野へのジョブチェンジであれば、若手社会人のほうが有利になる傾向があるので、できるだけスピーディーに行動したほうが良いでしょう。

もちろん、転職活動が思うように進まず、「仕事が見つからない」という壁にぶつかる可能性は誰にでもあります。

しかし、「なんとなく転職活動を始めて決まらないまま時間ばかり過ぎてしまった…」「転職活動が長引いてなぜ転職したいのかわからなくなった…」なんてことになっては本末転倒です。

仕事が見つからないと悩んだときもメリハリをつけて転職活動が進められるよう、あらかじめ全体のスケジュールを決めておくことは重要なことなのです。

一般的に、転職活動にかかる期間は2~3ヶ月と言われています。

まずは、「いつまでに転職したいのか」というゴールを設定しましょう。

そこから、以下の流れで逆算して全体のスケジュールを立てます。

【転職活動のスケジュールの立て方】

  1. 転職したい日や入社したい日など「ゴール」を決める
  2. 退職したい日や退職を申し出るタイミングを決める
  3. おおよその内定時期を決める
  4. 求人に応募する時期を決める
  5. 応募に向けた準備や情報収集を開始する時期を決める

以下に、転職活動の4つのステップとかかる期間を紹介するので、参考にしてください。(※期間はあくまで目安です)

手順・やるべきこと かかる期間(目安)
【1】事前準備 1.5週間
【2】書類作成・応募 2週間
【3】面接 4~5週間
【4】内定・退職・入社 4~6週間

注意点4.最終的には自分自身で判断する

転職活動で情報収集をする際に、口コミサイトやSNSを活用することもあるでしょう。

しかし、ネットの情報を鵜呑みにして重要な判断を下すのは禁物です。

業界や企業についてネットで検索をしたときに、「〇〇の業界はやばい」「〇〇の仕事は危険」といった不穏な言葉を目にすることがあります。

しかし、こうした発言や匿名の投稿を真に受けてしまうと、転職先の選択肢は狭まっていきます。場合によっては、自分に合う仕事に気がつけずにチャンスを見送ってしまうことにもなりかねません。

ネットの情報はあくまでも参考として受け止めて、鵜呑みにしないように注意しましょう。

合わせて、「転職する・しないを含めて転職活動における重要な判断は自分自身で行う」ということも心に留めておくべきでしょう。

例えば、転職エージェントを利用して転職活動する場合、転職支援のプロであるキャリアアドバイザーは頼もしい存在になってくれます。

そうは言っても、キャリアアドバイザーはサポート役に過ぎず、転職するのは自分自身です。応募先や就職先などをキャリアアドバイザーの言葉に従って決める必要はありません。

キャリアアドバイザーのアドバイスを参考にするのは良いですが、言いなりになるのではなく、最終的には自分で決断するようにしましょう。

なかなか仕事が見つからない、と不安になった時に頼れるサービスもある

なかなか仕事が見つからないと、経済的にも圧迫され不安は増すばかり。一人暮らしであればなお心細いでしょう。
 
「仕事がなくて辛い」と困っている人を助けてくれるサービスや制度をチェックして、最後の頼みの綱として覚えておくと安心です。

  • 転職エージェント
  • 職業訓練校
  • 自治体の支援金制度

転職エージェントサービスで仕事が見つからない不安を解消

いち早く仕事を見つけたい、内定が欲しいときには、転職エージェントサービスを利用してみましょう。無料で利用できるものがほとんどですから、いつでも誰でも頼れます。
 
転職エージェントおすすめ一覧をチェック!

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転職エージェントを利用するメリット
  • 非公開求人を紹介してもらえる
  • 応募書類や採用面接のアドバイスを受けられる
  • 就活のプロに相談に乗ってもらえる
  • 企業や業界の詳しい話を聞ける
  • 企業に対して年収や待遇、面接日時などの交渉をしてもらえる

転職エージェントでは、以上のようなサービスを無料で受けられます。一人で心細さを抱えたまま転職活動をするよりも心強く、内定獲得の可能性が高まるでしょう。
 
面接や応募書類の改善点などは、自分では気づけないことがほとんどですから、転職エージェントで就活のプロのサポートを受けるのは効率的です。

転職エージェントを利用する際は、できれば複数のエージェントに登録しておくのがおすすめ。エージェントにもそれぞれ得意分野やメリット・デメリットがあります。

地方での転職は全国各地に設置されているハローワークで探すのも有効

すでに退職している、または退職時期が決定していて仕事が見つからないで困っている場合は、ハローワークを利用するのもおすすめです。

ハローワーク(公共職業安定所)は、仕事をお探しの方や求人事業主の方に対して、さまざまなサービスを無償で提供する、国(厚生労働省)が運営する総合的雇用サービス機関です。

引用元:厚生労働省 ハローワーク

ハローワークでは求職者に対して、以下のようにさまざまなサポートを実施しています。

【ハローワークが行っている求職者向けのサービス】

サービス 具体的な内容
就職活動の進め方の相談 応募書類の作成方法や面接の受け方などのアドバイスが受けられる
キャリアコンサルティング 興味関心の振り返りなど職業選択に関するアドバイスが受けられる
全国ネットワークを活用した職業紹介 求人探しのサポートや応募条件の企業への確認・緩和の働きかけをしてもらえる
就職活動に役立つセミナー 面接対策、ビジネスマナー、業界研究など多彩な就職支援セミナーを受講できる
職業訓練の受講案内 受講料無料の公的な職業訓練の受講案内をしてもらえる

ハローワークは全国各地に設置されていて、その数は500ヵ所を超えています。

また、ハローワークの取り扱い求人は地元の中小企業が多い傾向にあります。

これらのことから、ハローワークは以下のような方にもおすすめのサービスと言えるでしょう。

  • 地元の中小企業に転職したい人
  • 求人サイトでは希望のエリアの求人が見つからなかった人
  • 転職エージェントを利用したい気持ちはあるが、遠方でオフィスまで行くのが困難な人

職業訓練校に行きながら次の仕事を見つける

失業中であれば、職業訓練校に通って新たなスキルを身につけることもおすすめです。

職業訓練校とは、失業中の人が再就職するために公共職業訓練を行える使節です。国や自治体が運営しており、簿記やパソコンの他、介護、建築など幅広い講座が開設されています。

職業訓練校は受講料が無料であり、条件を満たせば補助金などの優遇を受けられる場合もあります。
 
つまりスキルを身につけながら補助金を受け取ることができるということです。受講手当や交通費も受け取れるため、これを失業手当と合わせれば次の仕事が見つかるまでのつなぎになります。
 
ただし職業訓練校に通うためには、決められた時期に申し込みをし、倍率が高ければ選考試験を受ける必要があります。
 
訓練コースによって得られるスキルや倍率が異なるため、気になる人はお住いの自治体の職業訓練についてチェックしてみましょう。

自治体の支援金制度を活用して離職中の不安を払拭

各自治体によって、仕事が見つからずに生活が困窮している人に対する支援金制度が設けられています。
 
近年ではコロナ禍によって仕事を失う人も多いため、一度自治体に問い合わせてみると良いでしょう。
 
実際には以下のような支援金制度があります。

  • 生活福祉資金貸付制度
  • 母子父子寡婦福祉資金貸付制度
  • 求職者支援制度
  • 緊急小口資金
  • 総合支援資金
  • 住居確保給付金

どの制度にも申請期間や条件などが設定されているため、利用できるものがないかチェックしてみてください。
 
求職者支援制度では、月10万円の給付金に無料の職業訓練や就職サポートがついています。
 
興味のある制度があれば、今の自分の状況で利用できる制度があるかどうか、自治体やハローワークなどに相談してみて、確認してもらいましょう。

仕事が見つからないと悩んだときのQ&A!よくある質問に回答します

ここでは、仕事が見つからないと悩みを抱えた際に疑問に思いやすいことをピックアップして回答していきます。

質問1.仕事が見つからなかったらどうなる?

「仕事が見つからない」という状態が長引くと、心身へかかるストレスもどんどん蓄積されていきます。

転職活動で疲弊したり精神的に余裕がなくなったりした結果、場合によっては心身に異常をきたす恐れもあるのです。

転職活動ではやるべきことが多いので、まったくストレスを感じずに乗り切ることは難しいかもしれません。

しかし、できるだけ心身に負担をかけずに仕事探しを進めるには、スケジュールに余裕を持って転職活動に取り組むことが重要です。

また、無理にひとりで乗り切ろうとせず、ときには周囲の人に頼るのも有効な手段と言えます。

家族や友人、転職エージェントのキャリアアドバイザーなど、転職活動での不安や悩みを相談できる人がいれば、精神的な辛さも和らぐでしょう。

質問2.フリーターやニート向けの仕事が見つかりません…

フリーター・ニートの方で仕事が見つからないという場合は、未経験からでも始めやすい仕事や人手不足の業界から求人を探してみることをおすすめします。

また、転職サイト・エージェントのなかには、「正社員就業の経験がない方や少ない方」「学歴や職歴に自信がない方」向けの転職支援を強みとするサービスもあります。

こうしたサービスでは、未経験者向けの求人を多数取り扱っていたり、ビジネスマナーから学べる講座を用意していたりと、フリーターやニートの方でも内定獲得が目指せる体制を整えていることが多いです。

以下に、フリーターやニートの方におすすめの転職サイト・エージェントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

サービス名 運営会社 特徴
就職Shop 株式会社リクルート ・取り扱い求人の多くが未経験者向け
・利用者の9割が20代
・すべての企業を直接訪問している
ジェイック 就職カレッジ 株式会社ジェイック ・就職者の92.2%が定着
・無料の就職講座を実施
・就職カレッジの利用者は書類選考なしで面接が可能
ハタラクティブ レバレジーズ株式会社 ・就職成功率80.4%
・利用者の8割が大企業に就職
・企業ごとの面接対策を実施

質問3.3か月以内に転職先が決まる人はどれくらいいる?

一般的に、転職活動にかかる期間の目安は3か月と言われています。

ここで厚生労働省のデータを見ていきましょう。

【転職活動を始めてから直前の勤め先を離職するまでの期間とその割合】

期間 割合
1か月未満 18.3%
1か月以上3か月未満 28.8%
3か月以上6か月未満 15.7%
6か月以上9か月未満 5.9%
9か月以上1年未満 2.9%
1年以上2年未満 2.7%
2年以上 1.2%
活動期間なし 23.6%
不明 1.1%

「転職活動を始めてから直前の勤め先を離職するまでの期間」でもっとも多いのが、1か月以上3か月未満で全体の28.8%を占めています。

「1か月未満」「1か月以上3か月未満」を合わせると47.1%です。「転職活動期間なし」の23.6%を含めると70.7%と、たしかに7割の転職者が3か月未満で転職活動を終了していることがわかります。

一方で、「3か月以上6か月未満」「6か月以上9か月未満」「9か月以上1年未満」「1年以上2年未満」「2年以上」の合計28.4%、3割近くに及ぶ転職者は3か月以上の時間はかかっても無事に転職に成功しています。

このことから、3か月以内に仕事が見つからないからと言って、転職活動を諦めたりする必要はないと言えるでしょう。

質問4.専業主婦や子育て中の主婦はどうやって仕事を見つけるべき?

女性の中でも、仕事がなかなか見つけにくい方がいらっしゃいます。

  • 結婚後すぐの女性、専業主婦の方
  • 産後や子育て中の女性
  • 妊娠中の女性

以上のような女性は、家事や育児を優先せざるを得ない場合も多く、突発的に休暇を取ることも少なくありません。

そのため、一部の採用担当からは「雇いにくい」と嫌厭されているのが実情です。

家事や育児による突発的な休みを見込んでいる方は、同じ主婦の方・子育て中の女性が多い職場を探すことをおすすめします。

似た境遇の方が多い職場では「助け合い」「お互い様」の意識が強いため、休みが取りやすく、休みを取っても罪悪感を感じにくいメリットがあります。

転職サイトやエージェント型転職サイトよりも、地方求人に強いフリーペーパーや地方紙の求人広告で仕事を探すほうが、仕事を見つけやすいでしょう。

少人数制の職場よりも、大型スーパーや工場など、働いている人の数が多い職場を選ぶことも忘れてはいけません。

そもそも主婦や子育て中の女性を多く雇う職場では、毎日誰かが休む前提で必要以上に多くの方を雇っていることも多く、専業主婦や妊娠中の女性も雇用されやすいのです。

ママ友経由で仕事を見つけるなど、さまざまなネットワークを駆使して仕事を探してみてくださいね。

質問5.うつ病です。なかなか仕事が見つからず、悩んでいます……

以下のような精神的な病や難治性の病気などを患っていると、なかなか仕事が見つかりませんよね。

  • うつ病(鬱病)
  • 適応障害
  • 発達障害
  • 難病

精神障害者保険福祉手帳が交付されている場合、障がい者雇用での就職・転職活動が可能です。

ハローワーク(公共職業安定所)には障がい者雇用専門の援助窓口もあるため、仕事を探しやすいでしょう。

しかしながら、精神障害者保険福祉手帳の交付条件を満たしていない方・難治性の病気を患っている方にとって、病気をオープンにした就職活動は困難を極めます。

ハローワークを利用する場合でも、エージェント型転職サイトを利用する場合でも、「病気をオープンにするかどうか」を問われるケースがほどんどです。

精神的な病や難治性の病気などを患っている方は、以下を参考にしてみてください。

  • 精神障害者保険福祉手帳の申請を行っていない方は、まずは申請してみる
  • 精神障害者保険福祉手帳が交付されている方は、障がい者雇用で仕事を探す
  • 精神障害者保険福祉手帳の交付条件を満たしていない方・難治性の病気のために働きづらい方は、病気をオープンにするかクローズにするか、どちらかを決める
  • 病気をオープンにする場合は、長期戦を覚悟でハローワーク経由で探す(専門の窓口があるため)
  • 病気をクローズにする場合は、病気が悪化しない・バレない程度の楽な仕事を探す
病気をクローズにして(隠して)仕事を探す場合、採用後に病気がバレた際、大きな問題になる恐れがあります。病気を隠したほうが仕事は見つけやすいですが、バレたときのリスクは覚悟しておきましょう。

筆者自身、国の指定難病を患っており、病気をオープンにしたこともあって転職活動には何度も苦労してきました。しかし、仕事が見つからなかったことは一度もありません。

探し方に共通しているのは、ハローワークの難病患者就労支援を活用して仕事を見つけた、ということです。

難病に限らず、公共の就労支援は、一般的な転職サイトやエージェント型転職サイトよりも病気に対する理解が深く、担当者が応募先に対して病気の説明も行ってくれるため、仕事が見つかりやすいです。

悩んでいる方は、まずは最寄りのハローワークに相談してみてはいかがでしょうか。

質問6.生活保護受給者です。仕事が見つからず不安が募ります。

生活保護を受給している方の中には、「働いて自立したい!」という思いが強い方も多いことでしょう。

生活保護を受給している方向けの就労支援事業である「生活保護受給者等就労自立促進事業」は、ご存知でしょうか。

ハローワークでは、生活保護を受給されている方や児童扶養手当を受給されている方、生活困窮者自立支援制度に基づく支援を利用されている方の就労による自立に向けた支援を行っています。
引用元:厚生労働省「生活保護受給者等への就職支援」より

ハローワーク(公共職業安定所)で支援を受けられる対象の方は、以下の通りです。

  • 生活保護を受給している方
  • 生活保護について相談中の方
  • 住居確保給付金を受給している方
  • 生活に困窮している方、生活困窮者自立支援法に基づく自立相談支援を受けている方
  • 児童扶養手当を受給している方

さまざまな事情に充分に配慮した支援を行ってもらえる他、履歴書の書き方や面接の受け方など、専属の支援員が総合的にサポートしてくれます。

生活保護を受給しながらも「働いて自立したい」という思いのある方は、ぜひ最寄りのハローワークで相談してみてくださいね。

質問7.仕事が見つからなくてイライラします。どうするべき?

なかなか仕事が見つからないと、焦りからイライラが募りますよね。

まずは「【悩みすぎ注意!】仕事が見つからない気持ちの解消法5つ」の項目を参考に、仕事が見つからない気持ちの解消を試してみてほしいと思います。

それでもイライラしてしまう場合は、とにかく動いて仕事を探しましょう。

  • ハローワーク(公共職業安定所)
  • 転職サイト(dodaなど)
  • エージェント型転職サイト(リクルートエージェントなど)
  • スカウト型転職サイト(ビズリーチなど)
  • 求人フリーペーパー・アルバイト情報誌(タウンワークなど)

以上のように、仕事の見つけ方はたくさんあります。

エージェント型転職サイトは何社も併用するなど、1日も早く仕事を見つけることが、イライラを解消することに繋がります。

仕事は応募しなければ見つかりません。とにかく行動あるのみですよ!

質問8.夫(妻)の仕事が見つかりません。どうすればいいですか?

「なかなか仕事が見つからない」という悩みの中でも意外と多いのが、配偶者や恋人、家族の仕事が見つからないケースです。

  • 彼氏・彼女・恋人の仕事が見つからない
  • 夫(旦那)・妻(嫁)の仕事が見つからない
  • 親・子ども・兄弟・姉妹の仕事が見つからない

など、仕事が見つからない方の周りの方が、将来に不安を抱えているのです。

特に、相手と生計をともにしていると、仕事がなかなか見つからない状況に対する焦りは相当なものでしょう。

相手によっては、仕事を探すように促すことが正しいとも限りません。逆にやる気を削いでしまうこともあります。

その方に対してどんな対応をするべきなのかは、その方の近くにいるひとがもっとも理解できるでしょう。

生活への不安でおかしくなりそうだったり、いつまでも仕事が見つからず限界だと感じたり、自分自身のことではないからこそ苦しいと思いますが、どうか相手と向き合うことを諦めないでください。

根気強くコミュニケーションを取り続けることで、きっと状況は好転するはずですよ。

仕事が見つからないときは、とにかく何か行動しよう

仕事が見つからないまま時間だけが過ぎていくと、焦りや不安でどんどん心が疲弊してしまいます。もちろん多くの求人にチャレンジすることは大切ですが、打ちのめされてうつ状態に陥る前に、誰かに頼ってみるのも賢い選択です。
 
転職エージェントや自治体など、誰でも気軽に相談できる窓口はたくさんあります。
 
求人の選別に悩んだり、選考試験が怖くなったりして身動きが取れなくなったら、ぜひ一度誰かを頼ってみてください。スキルアップや面談の練習など、仕事が見つからない人をサポートする場所は少なくありません。

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