仕事に行きたくない!働きたくない!仕事したくない!のに理由がわからない時の対処法
「仕事に行きたくない」「働きたくない」「仕事したくない」という気持ちになることってありますよね。
仕事で悩んでいて辛い方も安心してください。「仕事に行きたくない」と感じるのは甘えではありません!
- 職場に苦手な人がいる
- とにかく疲れた
- やる気が起きない
- 業務量が多い
- 仕事がある日の朝、泣いてしまう
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【誰しも持つ悩み】仕事に行きたくないと悩む人は90%以上もいる
「仕事に行きたくない……」と悩んでしまうことって、少なくないですよね。
朝起きたとき、朝ごはんを食べているとき、仕事に行く準備をしているとき……とにかく憂鬱な気持ちでいっぱいになってしまうものです。
「仕事に行きたくない……」という悩みを抱えているひとは、実はかなり多いという事実をご存知でしょうか。
働いている男女のほとんどが仕事に行きたくないと思ったことがある
当サイトが独自に実施したアンケート調査によると、働いている男女のうち「仕事に行きたくないと感じたことがある人」の数は、なんと95%にもなります。
仕事に行きたくないと思ったことがあるひとは、実は意外にもたくさんいるのです。
「仕事に行きたくない」と思う気持ちを責めず、受け容れること
「仕事に行きたくない」と思う理由は、きっと人によってさまざまでしょう。
- 仕事がうまくできない、仕事が向いていない
- 職場の人間関係がつらい
- 残業が多い、休みが取れない
- 通勤が面倒くさい
- なんとなく仕事に行きたくない
どんな理由であれ大切なのは、「仕事に行きたくない」と思う気持ちを責めず、まずは受け容れることです。
これは「アドラー心理学」の考え方です。
アドラー心理学では、「自己肯定ではなく、自己受容が重要だ」と説明しています。
自己否定感をリセットして「ゼロ」にするのが、「自己受容」です。コンプレックスや欠点、短所を抱える自分、失敗だらけの自分、ネガティブな自分を、そのまま受け入れることです。「今のままの自分でいい」「ありのままの自分でいい」「今のまま生きていい」その感覚が「自己受容」です。
引用元:ダイヤモンド・オンライン「【精神科医が教える】自己肯定感を高める簡単な方法・ベスト1」より
まずは今の自分を受け容れること、そしてそこから始めることが大切なのです。
【今の自分のストレス度は?】仕事のストレスをセルフチェック
「仕事に行きたくない……」という気持ちの裏には、大きなストレスが隠れていることが多々あります。
ストレスは、心身にとって強い毒です。
それも即効性の毒ではなく遅効性の毒なので、「気付いたときにはすでに手遅れになっていた」というケースも少なくありません。心身症やうつ病など、重大な病が発症しては、仕事どころか生活の危機に直面してしまいます。
自分のストレスレベルを知るためにも、「5分でできる職場のストレスセルフチェック」を行ってみませんか。
4つのSTEPによる簡単な質問から、あなたの職場におけるストレスレベルを測定します。
質問は全部で57問です。(所要時間約5分間)
引用元:厚生労働省「こころの耳」5分でできる職場のストレスセルフチェックより
今の自分のストレスレベルを知ることで、これから「仕事に行きたくない」気持ちとどう向き合っていくべきかが見えてくるはずです。
ストレスレベルが低かったひとは次項の「簡単!すぐにできる!仕事に行きたくないと感じた時の対処法5選」を、ストレスレベルが高かったひとは次々項の「【病んでしまう前に】どうしても仕事に行きたくない時の対処法5選」を参考にしてみてくださいね。
仕事に行きたくない!と感じる代表的な理由を6つ紹介します
「そもそも働きたくない」「仕事行きたくない、家にいたい」と感じる一方で、「仕事に行きたくないのは甘え?」「働きたくないと思うのはおかしい?」と自分を責めてしまう人もいるかもしれません。
しかし、誰でも仕事で悩んだり壁にぶつかったりすればネガティブな気持ちにもなるもの。なぜ仕事をしたくないと感じるか、その理由について理解しておくことが大切です。
「仕事に行きたくない理由がわからない」という人でも、原因がわかると対処の方法もわかり、気持ちもぐっと楽になっていくのではないでしょうか。
まずは当サイトが独自に行ったアンケートの、仕事に行きたくない理由の結果を確認しましょう。
調査日:2023年1月18日~1月18日
調査方法:インターネットによる選択・記述式回答
調査対象:一度でも就労経験がある方
調査人数:500人
この中でもとくに多く意見をいただいた理由の詳細を確認していきます。あわせて乗り越え方・対処法も紹介するのでできることから取り入れてみてください。
詳しく見ていきましょう。
職場の人間関係が悪く一緒に働きたくない人がいる
ときには、仕事を通じて合わない人や苦手な人に出会うこともありますよね。「一緒に仕事したくない人がいる」「働きたくない、人と関わりたくない」なんと思ってしまうことも。
プライベートなら距離を置くこともできますが、仕事である以上、個人的な感情を抜きにして仕事を進めていくしかありません。
そうした人との付き合いやコミュニケーションに疲れて、仕事への意欲が低下してしまうのもよくあることです。職場の人間関係が悪ければ、その空間にいることすらも苦痛に感じてしまい、「職場に行きたくない」「会社に行きたくない」と思うこともあるでしょう。
当サイトで独自に行ったアンケートでは、次のような意見をいただいています。
・人間関係など些細なことに疲れて、毎日出勤するのは精神的に辛かった。
・人に対してきつい言い方をする同僚がいて、一緒に仕事したくないと思った。
・直属の上司が苦手な人間に変わり、高圧的な態度で指導を受けることが多くなった。
・職場の先輩で、人によって嫌がらせをしたり態度を変えたりする人がおり、スタッフが少ない中仕事を教わらなくてはいけないので理不尽なことでも我慢していたのが辛かったです。
・職場で休んでいる人の悪口が言われているのを聞くと、自分も言われているんだろうなと感じ、憂鬱です。
・常に悪口が飛び交っている。
・業務時間内に終わらせないといけない仕事にいつも追われていて、数をこなし正確に処理しないと叱責をうける。上司が怒鳴り散らす人で何度も泣かされた。自分のいないところで悪口を言っている、言われてる感じ両方がした。頼りになる人がいなく職場が地獄に感じた。
・作業指示をくれる立場の方が、気分屋で神経質なため、日々作業ルールの変更や指示ミスが多い。その上、モラハラをみんなの前で見せつける為、自分が怒られていなくても嫌な気分になる。
職場の人間関係の良し悪しは、働きやすさに直結する重要なポイントなのです。特に、合わない相手が上司やチームのメンバーの場合などは、仕事に支障が出る、キャリアに悪影響を及ぼすといったこともあります。また新人・新卒のうちは、なかなか職場に馴染めないことも。
- 人事部に相談をする
- 転職を検討する
人間関係の悪さが理由で退職を決める人は多いですが、辞める前に一度社内の人事部などに相談してみてはいかがでしょうか。
企業にもよりますが、部署異動など環境を変えることができれば、退職というリスクを負うことなく問題を解決できます。
人事部がない、相談しにくいなどの場合は、直属の上司や人事権のある上司に相談してみるのも良いですね。
「相談をしても改善されない」「人事部や相談の窓口がなく、上司にも相談できない」「そもそも会社の規模が小さく配置換えが期待できない」という場合は、転職も視野に入れて検討したほうが良いかもしれません。
また、性的な嫌がらせである「セクハラ」や社内の地位を利用した「パワハラ」などのハラスメント行為がある場合はより深刻です。なるべく早く相談をして会社側の対応を待ちましょう。
しかし実態として社内に相談窓口がない、機能していないという場合もあります。その場合には、厚生労働省の「ハラスメント悩み相談室」、各都道府県労働局の総合労働相談コーナーに相談してみましょう。
残業や業務量が多いなど、労働環境が悪く体が疲れている
残業が多い、業務量が多い、昼の休憩が取れないほど忙しいなど、労働環境の悪さから仕事をしたくないと感じてしまうことがあります。
当サイトで独自に行ったアンケートでも、次のような意見をいただきました。
・職場環境が良くない(暖房がなくガスヒーター使用、ビルが汚い、トイレが男女兼用)、業務量が多い(自分の職務でない仕事を振られることが多い)
・業務量が増えて、残業が多くなり、追われる日々に疲れやストレスを感じた。
・畑やビニールハウス内の仕事なので気温の変動が大きいと身体に負担がかかり疲れる。
・仕事量が多すぎて、毎日ヘトヘトになっていた。
・疲れが取れず、体がしんどかった。
・毎日遅くまで残業をしてプライベートの時間が十分とれず、やる気が喪失した。
・普段の業務も休憩が取れないくらい忙しい部署なのに誰もやりたがらない&やりたくない仕事があり最終的には自分に回ってくると思うと毎日が憂鬱でした。改善や負担の軽減を上司に提案しても「お前はスキルアップしなくていいのか」「ほかの人は関係ない」「まずはやってから言え」…等パワハラも受けていました。
仕事量が多く残業が増えると生活も不規則になりがちです。疲れた身体をゆっくり休める時間が取れなければ、疲労はどんどん溜まってしまいますし、精神的な余裕もなくなってしまいます。
- 休みを取る
- 上司や先輩に相談する
- 転職を検討する
毎日働き過ぎて疲れが取れていないなら、有給休暇を取得するなどして、ゆっくり過ごせる時間を確保しましょう。仕事から離れて精神的にもリフレッシュされれば、また仕事に前向きに取り組めるようになるかもしれません。
ただし、仕事に行きたくない!働きたくない!と感じるほど忙しい状態は、労働環境としても良いとは言えません。一時的に休みを取っても根本的な解決にならないのであれば、上司や先輩に相談して業務量を見直してみるのもひとつの方法です。
社内で相談するだけで、気持ちが軽くなることもありますよ。
相談しても状況が改善されない場合には転職も視野に入れて検討の幅を広げましょう。
給与が少ないなど仕事への不満がありモチベーションが上がらない
「頑張っているのに給料があがらない」「成果を出しても評価につながらない」「めんどくさいし働きたくない」「仕事したくない、無気力だ」
このように、さまざまな理由から仕事へのモチベーションが下がっていて「仕事をしたくない」と感じている可能性もあります。
実際に当サイトで行ったアンケートでも、次のような意見をいただいています。
・給料が上がらず、責任だけが増えていく環境で、最近はそこに更なる業務が追加され、報酬と業務内容(責任)が全く見合ってないという事を常に感じているようになった。
・歳上のパートさんたちに社員だからと全部仕事を任されて大変だった。その割には安いお給料なのでやる気も起きなかった。
・気分的に落ちていて、モチベーションが上がらなかった。
・頑張っても給料が少ないのでやる気がおきない。
・転勤しないと頑張っても昇進できないと言われた。
仕事のモチベーションは人それぞれです。給与や待遇を良くすることを目標に頑張る人もいれば、やりがいや楽しさを重視する人もいます。仕事をするうえでの優先順位や自分にとってのモチベーションは何かということを考えてみると、対処法も見つけやすくなるでしょう。
- 働くうえで何を重視したいかを考えてみる
- 家族や信頼できる上司・先輩に相談する
また、家族や上司などに気持ちを打ち明けてみるのも有効です。「仕事に行きたくない、助けて」と助けを求めるのは恥ずかしいことではありません。話しているうちに気持ちが整理でき、モチベーションが低下している原因がつかめるかもしれませんよ。
特に、職場の上司や先輩はそばで働いている姿を見ているので、より具体的なアドバイスや解決の手助けになるような話が聞ける可能性が高いです。
信頼できる方が職場にいる場合は、ぜひ相談してみましょう。
家族や知人には相談しにくい場合は、転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。第三者に話を聞いてもらうことで、気持ちがスッキリすることもあります。
満員電車に乗るのが嫌で通勤にストレスを感じている
「満員電車に乗るのが苦痛」「朝が慌ただしくて出勤するだけで疲れる」など、仕事に行きたくない理由として通勤がストレスになっているケースもあります。
当サイト独自のアンケートでは次のような意見をいただいています。
・通勤ラッシュというものを経験したことがなかったので、大阪で唯一東京並みの通勤ラッシュがある御堂筋線に(2駅でも)乗るのもアフターワークに帰る(のはラッシュ時ではなかったけれど)も近くないのでしんどかった。
・車で通勤していたが極度の寝不足ストレスで運転中に眠たくなり何度も途中停車した。事故を起こしそうでこわかったです。
・満員電車の通勤と苦手な取引先の人との案件がある時が憂鬱だった。
・朝が苦手なため朝早く起きて身だしなみを整えて座れない電車で通勤するというのが非常にストレスだった。
・通勤時間が30分以上かかるので、仕事が始まる前から疲れる。
在宅勤務なら朝からしっかりと仕事に取り組めたり、時間に余裕がある朝はそれほどネガティブな気持ちにならないのであれば、問題は仕事そのものではなく通勤にある可能性が高いでしょう。
- 時差出勤をする
- 通勤時間に楽しみを作る
満員電車がストレスになっているなら、普段より20~30分早めに家を出る、2~3本早い電車に乗るなどしてラッシュを避けて出勤してみてはいかがでしょうか。
また、急行ではなくあえて各駅停車の電車に乗るなど、通勤に利用する電車を変えてしまうというのもひとつの方法です。
出勤時間を早める、乗る電車を変えるなど少し工夫するだけで、快適な通勤時間が確保できるかもしれません。好きな音楽を聴いたりゲームをしたりと、通勤時間を趣味の時間にすることもできるでしょう。
理由はわからないが、なんとなく体の調子が悪い
体調が万全でないことも、「仕事に行きたくない」「働きたくない」「何もしたくない」と感じる原因になる場合があります。
発熱やケガなど、明らかな体の不調があれば、病院に行く、薬を飲むなどわかりやすい対処法がありますが、「睡眠不足が続いていて頭な冴えない」「なんとなく体がダルくて気分が晴れない」という状態は、様子を見るつもりで見過ごしてしまう人も多いです。
実際に、次のような意見をいただいています。
・朝起きるととにかくだるくて、「さあ、今日も頑張ろう!」と思える日は数えるほどしかなかった。
・食欲がわかなくなり、どんな疲れていても食べ物を体内に入れたくない。
・朝起きると倦怠感と頭痛で手足に痺れを感じて布団から起き上がれなかった。
・仕事の嫌な事を考えると腹痛や下痢の症状が起こることがあった。
・全身の痒みが治まらず、PCを使う仕事なのに目が痛くて見れなくなった。
・疲労感に加え、2度蕁麻疹が出たことがあります。
・身体が環境をシャットアウトしているのかわからないが、疲労感やひどい眠気などが多い。
・朝起きた時に頭痛があり、動きたくなくなった。
また、女性のなかには「PMS」など生理前の不調に悩んでいる人もいるでしょう。
月経前症候群(PMS)とは
月経前、3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するものをいいます。
男性が多い職場で生理休暇を取りにくかったり、周囲になかなか理解してもらえなかったりと、症状の重さだけでなく精神的なストレスも抱えやすくなってしまいます。
- 身体のケアをする
- 病院を受診してみる
身体の不調は放置せず、早めにケアをすることが大切です。
体調不良が疲れや睡眠不足によるものであれば、まずはしっかりと休む時間を確保しましょう。「十分な睡眠をとっているのに眠気がひどい」「仕事のことを考えると、憂鬱になる」という場合は、一度医療機関を受診してみることをおすすめします。
また、生理前の不調は薬を飲むことで軽減できるので、婦人科で相談してみると良いでしょう。
うつ診断を受けてしまってからでは、完治するまで長い期間を要することもあるので注意が必要です。社内に健康相談窓口がある場合は、まずはそちらで症状を相談してみても良いかもしれません。
プライベートで悩みがあり仕事に集中できない
「恋人と別れてつらい」「子育ての悩みが尽きない」など、プライベートの出来事や悩みも仕事へのモチベーションを下げる原因になる場合があります。
プライベートで悩んで仕事に身が入らなくなるというのはよくある話です。
実際に当サイトで行ったアンケートより、次のような意見をいただいています。
・愛犬が病気で体調悪い時などは心配で行きたくない。
・不妊治療しながらの仕事は、精神的にも肉体的にも負担が大きく、仕事を辞めたいと思っていました。
・家事、育児、仕事の両立が大変で疲れがとれない。
プライベートの悩みでミスが続いたり、周囲に迷惑をかけたり、上司から叱責されたり…と失敗してしまうことで「仕事をしたくない」「仕事に行きたくない、家にいたい」という気持ちになってしまいますね。
- 仕事に集中できる環境を作る
- 問題を放置せずに向き合う
前提として、プライベートの問題をビジネスの場に持ち込むのは社会人としてNGです。個人的な問題が仕事に影響してしまっては、周囲からの信頼を損ねる原因にもなりかねません。
そうは言っても、悩みや心配事を抱えてしまうのは仕方のないこと。どんなに頭から追い出そうとしても、無意識のうちについ考えてしまうものですよね。
そんなときは気持ちの切り替えが大切。仕事に集中できる環境作りを工夫してみましょう。
おすすめは、仕事を始める前に一日のタスクを書き出すという方法です。やるべきことや仕事の流れを明確化することで作業に集中しやすくなり、余計なことを考えにくくなります。
また、プライベートの問題にもきちんと向き合うことも忘れずに。問題をすぐに解決するのは難しいかもしれませんが、できることから解決に向けて行動すれば、気持ちの変化も期待できるでしょう。
簡単!すぐにできる!仕事に行きたくないと感じたときの対処法を知ろう
ここでは、「仕事に行きたくない!」と感じたときの対処法を5つご紹介します。
- 毎日仕事に行きたくないわけではない
- 仕事のストレスレベルは低いほうである
- 仕事に行きたくない理由は面倒くさいから
といった方向けの、簡単ですぐにできる対処法です。「仕事に行きたくない!」と感じたとき、自分にできそうな対処法・自分に合っていそうな対処法を実践してみてくださいね。
対処法1:好きな音楽を聴く
対処法その1は「好きな音楽を聴く」です。
自分の好きな音楽を聴いていると、
- 気分がリラックスする
- 気持ちが前向きになる
- 不安定な感情が落ち着く
といった変化はありませんか。曲調に合わせて気分が変わることも少なくないですよね。
音楽には高いヒーリング効果があります。
「音楽療法」という、脳を活性化させることを目的とした治療方法があるほどです。
音楽療法は、歌や楽器を演奏する、音楽を聴く、音楽に合わせて身体を動かすといった活動を通じて聴覚・視覚・触覚などを刺激することで、気持ちを穏やかにしたり、認知・運動機能の維持・改善に働きかけたり、他人とのコミュニケーションを誘発したりするなどの効果があります。
引用元:ジョブメドレー「“音楽で人を幸せにする”音楽療法士の仕事とは? 〜人を繋ぐコミュニケーションから、心身のリハビリまで〜」より
ここで大切なのは、「自分の好きな音楽を聴くこと」です。
流行りの曲やヒットした曲、他人からおすすめされた曲では意味がありません。自分の好きな曲だからこそ、高いヒーリング効果を得られるのです。
音楽に興味がない方は、「思い出の曲」でも構いません。
思い出の曲が長期記憶を思い起こすきっかけになり、脳を活性化させるからです。
- リラックスしたいときは、穏やかな曲を聴く
- 意欲的になりたいときは、リズミカルな曲を聴く
好きな音楽を聴いて、「仕事に行きたくない!」という気分を少しでも和らげる手助けにしてくださいね。
対処法2:仕事終わりのご褒美を作る
対処法その2は「仕事終わりのご褒美を作る」です。
「仕事に行きたくない!」と思っても、仕事には行かなければなりませんよね。
それなら、仕事が終わったあとのことを考えませんか。
つまり、仕事が終わったあとの、「仕事を頑張った自分」へのご褒美を用意するのです。
たとえば、
- コンビニで新作スイーツを買う
- 大好きなお酒とおつまみセットを買う
- 友人や同僚と遊びに行く
- 気になっていたお店に行ってみる
- 早く帰って好きなことをする・趣味に没頭する
- 何もかも忘れて早く寝る
といったようなご褒美です。とはいえ、上記はほんの一例にすぎません。
自分が一番うれしいご褒美は、自分が一番よく知っているはずです。
とっておきのご褒美を用意して、「仕事に行きたくない!」気持ちと折り合いを付けてみてはいかがでしょうか。
対処法3:軽い運動を行う
対処法その3は「軽い運動を行う」です。
社会人になると、運動から遠ざかってしまいがちですよね。
しかし、運動には良い効果がたくさんあります。
運動には、ネガティブな気分を発散させたり、こころと体をリラックスさせ、睡眠リズムを整える作用があります。とくに効果的なのは、体の中に空気をたくさん取り入れながら行う有酸素運動。軽いランニングやサイクリング、ダンスなどがそれです。
引用元:厚生労働省「こころもメンテしよう」こころと体のセルフケアより
1日10分~20分を目安に、ちょっと汗ばむくらいを目指して運動してみましょう。
頭と身体がスッキリして、嫌なこともイライラも薄れてしまうはずです。きっと、明日から仕事に行く意欲が湧くはずですよ。
対処法4:思い切って会社を休む
対処法その4は「思い切って会社を休む」です。
思い切って、仮病を使って休んでみましょう。
ズル休みをすると罪悪感がありますが、どういうわけか気分がスッキリします。あんなにどうにもならかなった仕事へのイライラが、不思議と一気に吹き飛ぶのです。
何故か仕事への意欲が戻ってくる場合もあるので、一度試してみることをおすすめします。
対処法5:他人に話を聞いてもらう
対処法その5は「他人に話を聞いてもらう」です。
そうは言っても、身近に相談できるひとがいない方や、身近なひとに相談したくない方もいると思います。
そんな方には、厚生労働省の「働く人の「こころの耳相談」」をおすすめします。
「こころの耳相談」は、働くひとのための相談窓口です。
- 働く人の「こころの耳電話相談」
- 働く人の「こころの耳SNS相談」
- 働く人の「こころの耳メール相談」
電話・SNS・メールで気軽に相談ができます。ぜひ、以下のリンク先をご覧ください。
また、リンク先では各種相談窓口の案内も掲載されています。
仕事に関する相談窓口だけではなく、職場のパワハラ・セクハラなどに関する相談窓口など、各機関に繋がっています。
誰かに話を聞いてもらうだけでも、心がすっと軽くなるものです。
ひとりで悩みを抱え込まず、行政など頼れる場所を頼ってくださいね。
病んでしまう前に!どうしても仕事に行きたくないときの対処法もある
ここでは、「どうしても仕事に行きたくない……」と悩みを抱えているときの対処法を5つご紹介します。
- 毎日仕事に行きたくないと感じている
- 仕事のストレスレベルが高い
- これから仕事だと思うと心身に不調が出る
- 辞めることばかり考えている
といった方向けの、今後を見据えた対処法です。「どうしても仕事に行きたくない……」と悩みを抱えている方は、自分にできそうな対処法をひとつずつ実践してみてください。
対処法1:異動願いを出し、環境を変えてみる
対処法その1は「異動願いを出し、環境を変えてみる」です。
この対処法は、部署異動が可能な会社に限られてしまうこと、即効性に欠けることがデメリットではあります。
しかし、環境を変えることで「どうしても仕事に行きたくない……」という気持ちも変化する可能性が高く、非常におすすめの対処法のひとつです。
「どうしても仕事に行きたくない……」という理由が部署異動で解決できそうなら、ぜひ上司や人事担当者に相談してみてください。
会社によっては、上司を通さず他の部署に異動できる社内公募制度などがあるかもしれません。
奮起して自ら行動を起こすことで、状況が大きく変わる可能性に賭けてみましょう。
対処法2:休職も視野に入れ、心療内科・精神科を受診する
対処法その2は「休職も視野に入れ、心療内科・精神科を受診する」です。
「どうしても仕事に行きたくない……」という気持ちが心身に支障をきたしている場合、一度休職することをおすすめします。
仕事を休職してしまうと、給料がなくなり、日々の生活資金に不安が生じますよね。
しかし、以下の条件をすべて満たしていれば「傷病手当金」を受け取ることができます。(※)
- 職務外の病気や怪我で療養中であること
- 療養のための労務不能であること
- 4日以上仕事を休んでいること
- 給与の支払いがないこと
2つ目の「療養のための労務不能であること」を満たすには、医師の診断書が必要になります。
労務不能とは、被保険者が今まで従事している業務ができない状態のことで、労務不能であるか否かは、医師の意見及び被保険者の業務内容やその他の諸条件を考慮して判断します。
引用元:全国健康保険協会「傷病手当金について」より
そのため、心身の状態を考慮して休職を視野に入れるのであれば、まずは医療機関にかからなければなりません。
昨今、精神的な病に悩んでいる方が非常に多く、新患扱いの場合1ヶ月~3ヶ月待ちの心療内科や精神科も少なくないのが現状です。
1日も早く医療機関にかかり、休職する準備を進めることをおすすめします。
対処法3:長期休暇を取る(もしくは休職する)
対処法その3は「長期休暇を取る(もしくは休職する)」です。
思い切って長期休暇を取り、心身ともにリフレッシュしましょう。
とはいえ、なかなか長期休暇は取りづらいですよね。
ゴールデンウィークやお盆休暇・年末年始休暇などの大型連休に、有給休暇などを上手く組み合わせて、1日でも多く休みを取る方法がおすすめです。
ほんの少し仕事から離れるだけで、気分が変わることも多いです。
長期休暇で仕事を忘れ、気持ちを一度リセットしてみてはいかがでしょうか。
対処法4:働きながら、転職活動を始める
対処法その4は「働きながら、転職活動を始める」です。
この対処法は「ある種の現実逃避だ」と言えなくもありませんが、明るい現実逃避の方法ですから、積極的に行っていきましょう。
退職してから仕事を探す方法は、正直あまりおすすめできません。
生活資金に不安が生じるのはもちろんのこと、採用担当者が履歴書の空白期間を嫌うからです。
毎日働きながら転職活動を行うのは、かなり大変なように思いますよね。
ですが、決してそんなことはありません。
今は転職そのものがとてもカジュアルに行われる時代ですから、
- エージェント型転職サイト
- スカウト型転職サイト
以上のような転職サイトを利用すれば、隙間時間を活用して転職活動ができます。
特にエージェント型転職サイトなら、転職のプロであるキャリアアドバイザーが転職活動を徹底的にサポートしてくれるため、スムーズに転職活動が行えるでしょう。
「仕事に行きたくない……」と嫌なことを考え続けるのではなく、「転職したあとの明るい未来」のことを考えて現実逃避しつつ、もうひと踏ん張りしてみませんか。
対処法5:退職する(もしくは転職する)
対処法その5は「退職する(もしくは転職する)」です。
はじめに言っておきますが、これは最終手段です。
退職するのであれば、次を決めてから辞めることをおすすめしたいので、「(もしくは転職する)」と付け加えています。
「どうしても仕事に行きたくない……」という状況ですから、「今すぐ辞める」以外の選択肢がない方もきっと多いと思います。
ただ、これからも働き続けなければならない状況なのであれば、ぜひ転職活動も見据えた行動をしてほしいのです。
短期間で理想の条件の転職先から内定をもらえるほど、転職活動は決して甘くありません。
もし衝動的に退職してしまうと、
- 転職理由が浅い場合、書類選考の時点で落とされてしまう
- 転職活動が長引いたとき、経歴にブランクができてしまい、ますます転職しづらい悪循環に陥る
- 焦って転職先を決めてしまい、ブラック企業や給与などの条件が悪い会社に転職してしまう
などの悪い状況に陥りかねません。
転職に失敗した場合、キャリアプランが大幅に崩れ、長期的に自分を苦しめることになります。
人生の一発逆転を狙うのであれば、ここで辞めずに踏ん張ることです。
どうしても耐えられない状況でない限りは、転職先を決めてから退職してほしいと思います。
仕事に行きたくない!働きたくない!という人へ状況別にアドバイスします
「仕事に行きたくない」「働きたくない」と感じる理由は人それぞれで、年齢や状況もさまざまです。
しかし、転職を含めて対処法を探ろうとした場合、社会人になりたての20代と社歴を重ねた40代とでは解決の方向性に大きな違いが出てきます。それは、年代や状況によって考慮すべきポイントが変化していくからです。
そこでここからは、「仕事したくない」と悩んでいる方に向けて、年代別にアドバイスをしていきます。
合わせて、転職をする場合のポイントや注意点もお伝えしていくので、転職を考える際の参考にしてください。
20代の人は若いからこそ転職を前向きに検討しよう
20代は人生でもっとも自由な時間を過ごせる時期です。30代や40代になってからではできない、若いからこそ許される冒険やチャレンジがたくさんあります。
「仕事に行きたくない病かも!」なんて言いながら、毎日仕事に行きたくないと思い続ける人もいることでしょう。また「仕事に行きたくない時に、何か良い名言ってない?」と検索してみる人も。
20代のそんな貴重な時間を、憂鬱な気分で過ごしていくのはもったいないです。
20代なら働くうえでの基盤をさまざまな方向から構築することも十分に可能なので、以下のように積極的に行動していくと良いでしょう。
- 未経験の業界や職種に転職する
- 興味のある分野の勉強をする
- 海外に留学する
挑戦をした結果がどうであっても、20代での経験はその後の仕事観やキャリアプランを築くうえで必ず役立つはずです。自己成長のきっかけにもなるので、ぜひアクティブに動いていきましょう。
20代の転職市場について少しお伝えすると、特に「第二新卒」を積極的に採用する企業が増えているということがあげられます。
やる気や熱意、柔軟性、適応力などの若手ならではのポテンシャルを持ちながら、短期間とはいえ社会人としての経験を重ねた第二新卒は、企業側にとって非常に魅力的な人材なのです。
新卒で入社した会社で「どうしても仕事に行きたくない」「休み明け、明日から仕事行きたくない」「マジで仕事したくない」などと悩んでいるなら、転職を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
20代で転職を検討するなら、若手に強い転職エージェント「就職カレッジ」の活用がおすすめです。
また20代の若いうちに、興味のある分野の勉強をしてより見分を広めるのもいいですし、海外留学やワーキングホリデーなどで新たな世界を見ておくのも自分自身の価値ある財産になります。退職して新たな道を見つけるのも一つの手ですね。
30代で転職するなら計画的に、早目に行動することが大切
30代にもなるとある程度、仕事にも慣れてくる時期です。チームリーダーになる、後輩の指導をするなど、責任のある仕事を任されるようになって仕事に意欲的に取り組める人もいるでしょう。
一方で、「頑張っても給料があがらない」「誰からも期待されていない」「仕事に行きたくない時がある」など、今の仕事を続けていくことに迷っている人も多いのではないでしょうか。なかには「仕事が暇で行きたくない」なんていう人もいるかもしれませんね。
30代で仕事をしたくないと強く感じるなら、なるべく早く具体的な行動をとっていくことをおすすめします。
例えば、以下のように新しいことを始めてみるのも良いでしょう。
- 「クラウドワークス」「ランサーズ」「ココナラ」などで副業を始める
- オンラインサロンに入会してスキルアップを目指す
- 「TOEIC」「MOS」「ファイナンシャル・プランナー」など独学でスキルを習得する
- 転職エージェントに相談して、今の転職業界の状況を探っておく
積極的な行動が新たな仕事のきっかけにつながる、その後のキャリアプランの参考になるなど良い影響をもたらしてくれるはずです。コツコツ始めたことが転職活動に役立つ可能性も大いにあります。
30代の転職では、20代に比べてその人が持っているスキルや培ってきた経験が重視されます。転職活動の選考においても企業側はその人が「何ができるか」を見ているので、自分自身の強みやアピールポイントを心がけた行動をとっていくと良いでしょう。
特に30代前半と後半では求人の傾向が大きく変化するので、「30代前半向けの求人は豊富にあったのに、35歳を境に応募できる求人になかなか出会えなくなった」というのもよくある話です。
選択肢が狭くなった求人の中で転職活動を有利に進めるためにも、自分のスキルや経験、実績を広げておくことが効果的です。副業やコミュニティ活動、スキルアップなどの自己投資をして自分の幅を広げて、応募の選択肢を広げていきましょう。
勢いだけで退社や入社を決断するのは避け、転職エージェントを利用するなど計画的に進めていきましょう。
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40代50代の人は転職するよりも現状の改善策を考える
40代、50代は社会に出てから20年近く経っていて、会社のことだけでなく社会の仕組みや流れも理解している年代です。同時に、仕事だけでなく子供の成長や親の介護など、年齢的にさまざまなライフイベントを迎える時期でもあります。
そのため、「仕事をしたくない」「働きたくない」と感じていても、実際には仕事そのものに原因はなく、家庭やプライベートの悩みから仕事に対するモチベーションが低下している可能性が十分に考えられるのです。
可能であれば、仕事や家庭の忙しさから少し離れる時間を作り、なぜ「仕事したくない」と思うのかをしっかりと考えましょう。
原因が仕事にあるとわかったときには、「転職」という選択肢が浮かんでくるかもしれません。
実際に転職活動をした結果、以下のような壁を感じる人も多いでしょう。
- 40代向けの求人が少なくなかなか紹介されない
- 「未経験OK」の求人だが、年齢制限があり応募できない
- スキルやキャリアが不足していて選考に通らない
また、40代・50代は就業件数を重ねて給与があがっている年代です。長く勤めた会社で積んできた経験や身につけたスキルが他の企業では活かせないということもあり得ます。
ニートや無職の人は自己分析などできることから始める
ニートなどの無職の状態で「そもそも仕事したくない」「働きたくないけどお金は欲しい」と感じている人もいるでしょう。きっと人それぞれの事情や背景はあると思います。
しかし、親に依存した生活や貯金を切り崩しての暮らしはいつまでも続けられません。将来、自分が困ることがないよう、できるところからでいいので少しずつ行動を開始していきましょう。
そこでおすすめなのが、自己分析です。
一見、難しいような印象を受けるかもしれませんが、自己分析とは自分自身についての理解を深めることで、以下のようなメリットがあります。
- 自分自身の長所、短所、興味がある分野がわかる
- 将来の目標が見つかりやすくなる
- 「どのような仕事をしていきたいのか」がわかる
- 自分に合った仕事選びがしやすくなる
- 人生において大切にしたいことが明確になる
- 自己PRや志望動機を作るうえで説得力が増す
「自己分析をひとりでやる自信がない」という場合は、就職支援サービスを利用して自己分析をサポートしてもらうのがおすすめです。
就職支援サービスに登録すると、担当のアドバイザーからさまざまな質問を受けます。カウンセリングを通して、登録者の強みなどを客観的に判断してくれるのです。
また、サービスによっては、自分自身の強みを客観的に判断する「適正診断」を無料で受けられるものもあります。
フリーター・ニートから正社員を目指すなら、転職エージェント「就職カレッジ」の活用がおすすめです。
仕事に行きたくない!働きたくない!仕事したくない!時のNG行動もある
ここまで紹介してきたように、仕事をしたくないと感じたときの対処法はいくつもあります。しかし、そんなときにやってはいけない行動もあるので注意が必要です。
腹痛や不眠など身体的症状を無視して出勤する
毎日「仕事に行きたくない」という感情を押し殺して無理をし続けると、身体的にも精神的にもストレスがかかります。ダメージが蓄積された結果、突然動けなくなってしまうこともあるのです。
以下のような症状が表れている場合は、体からのSOSのサインの可能性が高いと言えます。
- 毎日お腹が痛くなる、吐き気がする
- 仕事に対する不安や悩みで眠れない、うつっぽい
- 仕事行きたくない、と朝泣く
- 休日が終わるのが嫌で夜更かしをしてしまう
- 働きたくない、死ぬしかないと思ったことがある
- 働きたくない、めんどくさいと感じる
- 仕事が嫌で趣味や楽しみへの興味が薄れてしまう
- 連休明けは、どうしても仕事に行きたくないと感じ無気力になる
このような症状は、仕事に対する拒否反応とも言えます。
頑張り過ぎや我慢のし過ぎは、体だけでなく心にも悪影響です。体や心の調子を崩してしまっては、働くどころではなくなってしまいます。
不調を感じたときは軽視せずに、追い詰められている自分と向き合うことが大切です。病院に行くなどして適切に対処しましょう。
仕事に行きたくない気持ちが強すぎて衝動的に会社を辞める
ときには「明日から仕事に行きたくない」「一日でも仕事やりたくない」と強く思うこともあるでしょう。しかし仕事に行きたくないので辞めたいとはいえ、衝動的に会社を辞めてしまうのは良い判断とは言えません。
疲れているときや憂鬱な気分のときは、物事をつい悪い方向に考えてしまいがちです。特に夜にひとりで悩みや不安を考え始めると思考が止まらずに、どんどんネガティブ思考に陥ってしまいます。
また、今の仕事を辞めて無職の状態で転職活動をするとなると、次の仕事が決まるまでの間の収入がありません。金銭的な余裕がなければ、転職活動を続けるのが難しくなってしまい、焦って入社を決めてしまうなどのリスクもあります。
いくら仕事が嫌でもすぐに仕事を辞めるのではなく、「本当に今の仕事を辞めて後悔しないか」を熟考したうえで決断しましょう。
忙しくて休みなんて取れないと思うかもしれませんが、どのみち退職覚悟であれば休暇の申し出もできるはずです。勇気を振り絞って、まずは休暇を願いでてはいかがでしょうか。
会社に行きたくない時に転職するべきかどうかの判断がつかない場合は、一人で悩まずに転職エージェントを利用してアドバイスをもらうのもひとつの方法です。
無断欠勤をする
いくら仕事に行きたくないからといっても、無断欠勤することは避けましょう。
上司や同僚に迷惑がかかり、後ろめたさからより出社しにくくなってしまいます。結果的に仕事を放り出したことになってしまうため、職場での信用を失うことになるでしょう。
連絡できずに何日も無断欠勤すれば、緊急連絡先である親元や配偶者に連絡がいくことになり兼ねません。
無断欠勤をしたら以下の副作用が起きることが想定されます。
- 本人に電話がかかってくる
- 緊急連絡先に電話がかかってくる
- 職場での信用を失い、居づらくなる
- 減給される可能性がある
- 解雇される可能性がある
欠勤連絡は社会人としての最低限のマナーであることを心得てさっさと連絡をすれば、その日は心置きなくゆっくり過ごすことができるでしょう。
家に引きこもって外出しなくなる
仕事に行きたくないという気持ちで毎日生活していると、気分は沈み無気力になってしまいがちです。
外出する気力もなくなり家に引きこもってしまうと、仕事に行きたくない気持ちは晴れるどころか増幅してしまいます。
元々インドア派で家での楽しみがあれば無理に外出する必要はありませんが、家に引きこもることで家族や友人などの外部との関わりをシャットアウトしてしまう場合は要注意。
普段触れ合わない人と接し、日常生活とは別の環境に身を置いて毎日の生活から離れることは、リフレッシュとなり気持ちがリセットされるために大切なのです。
暗い気持ちのまま家に引きこもってしまうと、通常の社会生活が送れなくなる可能性があるため気をつけましょう。
引きこもることで充電できて元気になれる人以外は、仕事以外でも外出することを心がけて外の空気に触れることをおすすめします。
誰にも相談せずに一人で抱え込む
仕事を辞めたい、仕事に行きたくないことを誰にも相談できない状況は、精神的に追い詰められている状態と言えるでしょう。
自分一人が我慢すれば済むと誰にも相談できずにいると、身体的・精神的に支障をきたす恐れがあります。
一人で悩みを抱え込んでも「行きたくない」「辞めたい」気持ちは解決しません。
上司や同僚、同期、身近な家族や友達、誰でも構いません。積極的に相談してアドバイスをもらいましょう。
誰にも相談できないという場合は、国立精神・神経医療研究センターの「こころの情報サイト」の電話相談やSNS相談を利用し、悩みを吐き出すことをおすすめします。
仕事に行きたくない!退職を決定する前にすべきことを知ろう
「仕事に行きたくない」「働きたくない」と考え始めると、その思いからなかなか抜け出せなくなってしまうもの。毎日「仕事に行きたくない」という気持ちを持ち続けると、会社を辞めることを目標にしてしまいます。
感情のままに仕事を辞めてしまうと大きなリスクを背負うことになるため、会社を辞めることは最終手段にしましょう。
退職を決断する前にすべきことは以下の5つです。
- 仕事に行きたくない理由を明確にする
- 解決策を考える
- 割り切って続けられるか考える
- 長期休暇を取るか休職してみる
- 辞めた場合のメリットとデメリットを比較する
なぜ辞めたいのか理由を明確にする
自分がなぜ「会社を辞めたい」のか「仕事に行きたくない」のかを明確にしましょう。
例えば、「〇〇さんが嫌い」「△△の仕事がつらい」「朝礼の時、名指しで注意されて嫌だった」など、会社に行きたくない気持ちを思いつくままにノートに書き出すのです。
頭の中を整理して自分の「仕事に行きたくない」気持ちと向き合えば、仕事に行きたくない一番の理由が見えてくるはずです。
「仕事に行きたくない」理由が解決できるか模索する
「会社を辞めたい」「仕事に行きたくない」理由が明確になったら、その理由が解決できるか考えてみましょう。
- 【社内ハラスメントの場合】
- 【人間関係で悩んでいる場合】
- 【労働環境が悪い場合】
- 【社風が合わない場合】
- 【業務内容が合わない場合】
・会社の人事部や社内相談窓口に相談する。
・各都道府県労働局にある総合労働相談コーナーに相談する。
・上司や同僚に相談する。
・異動を願い出る。
・会社の労働組合に相談する
・厚生労働省が紹介している労働条件相談機関に相談する。
・仕事は仕事と割り切る
・仕事の見方を変える
・小さな目標を作る
・プライベートを充実させて視点を変える
など、「仕事に行きたくない」気持ちを打破するために、自分が実践できそうな解決法があるのか具体的に考えてみましょう。
仕事は仕事と割り切って続けられるか考えてみる
「仕事に行きたくない」理由を解消できない場合、割り切って仕事ができないか考えてみましょう。
- 仕事はお金を稼ぐための手段だと気持ちを切り替える
- 業務の中にポジティブな部分を見つける。
- 趣味や恋愛などプライベートを充実させる。
- 仕事の後に自分へのご褒美を用意する。
- カラオケやショッピングなどストレスを発散してリフレッシュできる手段を持つ。
- 資格取得や勉強などでスキルアップを目指し自分に自信をつける。
など、自分ができる範囲で自分が変わる努力をしてみましょう。自分が変われば捉え方も変わるかもしれません。
冷静な判断ができない場合はとりあえず休職してみる
「仕事に行きたくない」気持ちが強すぎて冷静な判断ができないと感じたら、一旦思い切って長期休暇を取るか休職してみましょう。
仕事から離れてプライベートな時間をたっぷり取ることで心と体が休まり、冷静に自分の置かれた状況を見つめなおすことができるはずです。会社を辞めた方がいいのか続けた方が得策なのか正確な判断を下せるでしょう。
会社を辞めた時のメリットとデメリットを比べてみる
退職した場合のメリットとデメリットをノートに箇条書きに書き出してみましょう。
「給料がアップする」「家から近い」などメリットだと思うことが、デメリットもしくは不明点を上回るならば、転職のリスクは低いと判断してもよいかもしれません。
ただし、転職先が決まっていない場合は不明なことが多く、メリットとデメリットを比べることが難しいでしょう。
例えば、人間関係で仕事を辞めたい場合、転職先での人間関係は就職してからでないとわからないなど転職先に左右されることが多いならば、一旦足を止めてみましょう。
勢いで会社を辞めてしまいそうならば、デメリットの多さに冷静になることができ、退職を計画的に進められるきっかけになるでしょう。
仕事に行きたくない!けど辞めない方がよいケースもあります
自分の置かれている状況や仕事に行きたくない理由によっては、退職したとしてもメリットがなくよい方向に進めないケースもあります。
ここでは、「仕事に行きたくない」「会社を辞めたい」という気持ちがあっても辞めない方がよいケースを紹介します。
何となく辞めたい場合
明確な理由がなく「ただ何となく辞めたい」と思っているなら、今すぐに辞めない方がよいでしょう。
友達のSNSや知り合いの近況報告で自分の現状が不満に思えてきたり、入社前とのイメージのギャップで現実が期待外れに思えたりすることがあるかもしれません。しかし、それはどの会社に入社しても起こりうることなのです。
「何となく辞めたい」という理由で会社を辞めてしまうと、転職する目的も不明瞭なままになり新しい職場を見つけることが困難になってしまうでしょう。
何となく辞めてしまった場合、以下の後悔がつきまとうかもしれません。
- 希望通りの転職先が見つからない
- 収入がなくなった、減った
- 福利厚生がなくなった
- 休日が減った
- 仕事にやりがいがない
- 人間関係がうまくいかない
後悔したとしても、一度辞めてしまったら戻ることは難しくなります。
「何となく面白くない」「やる気が起きない」という気持ちと、今の仕事が自分に合っているかどうかは別の話です。
まずは、現在の仕事で不満に思っていることを明確にし、自分がどのような職場でどのように働きたいのかをはっきりさせる必要があります。
経済的に余裕がない場合
転職先が決まっておらず預貯金がなく、辞めた後収入の確保が困難な場合は、今すぐ辞めない方がよいでしょう。
経済的に不安定な場合、生活費がなくバイトを始めたとしても日々の生活に追われて転職活動がおろそかになってしまう可能性があります。
経済的な不安を抱えたまま転職活動をすると、精神的な余裕もなくなり焦ってよく調べもせずに転職先を決めてしまうリスクがあると言えます。
辞めたい理由が明確な場合、在職しながら転職活動をするか経済的不安要素を解決してから退職するべきです。
リフレッシュすれば解決しそうな場合
日々の業務とプライベートの忙しさやストレスでの疲労困憊から「仕事に行きたくない」という状況なら、今すぐ辞めない方がよいでしょう。
思い切って長期休暇や有給休暇を取って心身ともにリフレッシュすれば、仕事への活力が戻ってくるかもしれません。
心身ともに疲弊していると、物事を悪く捉えがちです。リフレッシュして冷静になれば、抱えている問題の解決方法が意外と簡単に見つかるかもしれません。
まずは、心と体を十分休めて、「仕事に行きたくない」理由に向き合い、解決する手段はないか考えてみましょう。
結婚や介護など家庭の事情の場合
結婚をきっかけに会社を辞めたい、介護が忙しくて仕事に行きたくないなどの家庭の事情の場合、今すぐ辞めない方がよいでしょう。
出産や育児、介護がひと段落して働きたくなったとしても、現在の仕事よりもよい条件の職場が見つかるとも限らず、ブランクができてしまうため採用されにくくなってしまう可能性があります。
子育てや介護には時間もかかりますが、お金もかかります。収入の当てがないならば、会社を辞めるのは時期尚早です。
将来的なキャリアプランも踏まえて、産休や育休、介護休業などの制度を活用しましょう。
※介護休業とは「対象家族を介護する男女の労働者(日雇いを除く)」が取得できる権利です。
労働者が要介護状態(負傷、疾病または身体上もしくは精神上の障害により、2週間以上の
期間にわたり常時介護を必要とする状態)にある対象家族を介護するための休業です。
※介護休業とは「対象家族を介護する男女の労働者(日雇いを除く)」が取得できる権利を持っています。
引用元:厚生労働省「介護休業とは」
家庭と仕事の両立は大変ですが、両立支援の制度やヘルパー、デイサービスなどの支援制度を上手く利用しましょう。
仕事に行きたくない!ただちに辞めた方がよいケースもあり
「仕事に行きたくない」「会社を辞めたい」と悩んでいる内にどんどん状況が悪化してしまうようなケースは、ただちに辞めた方がよいでしょう。
ここでは、「仕事に行きたくない」「会社を辞めたい」気持ちが持続しており、心身に影響が出たり人生を棒に振ってしまったりするようなただちに辞めた方がよいケースを紹介します。
体調に影響が出ている場合
仕事や会社が原因で心身に大きなストレスがかかっている場合、最悪命に関わることもあります。うつ病の気があると感じたら、ただちに退職を検討しましょう。
まだ大丈夫と思っている内に体調不良が悪化し、病気になる可能性もあるのです。うつ病などの精神的な病気の場合は、早めに対処しなければ治癒に何十年もかかってしまうことも。
以下の症状が出た場合は、早急に受診することをおすすめします。
- 悲しい、憂うつな気分、沈んだ気分
- 何事にも興味がわかず、楽しくない
- 疲れやすく、元気がない(だるい)
- 気力、意欲、集中力の低下を自覚する(おっくう)
- 寝つきが悪くて、朝早く目がさめる
- 食欲がなくなる
- 人に会いたくなくなる
- 夕方より朝方の方が、気分、体調が悪い
- 心配事が頭から離れず、考えが堂々巡りする
- 失敗や悲しみ、失望から立ち直れない
- 自分を責め、自分は価値がないと感じる
上記の症状に加えて腹痛やめまい、頭痛、耳鳴り、動悸、下痢など肉体的な症状も現れる場合もあります。さらに悪化しないように適切な対処が必要です。
電話やメール、SNSで気軽に相談できるので、利用してみましょう。
また、精神科や心療内科を都道府県別に検索して探すこともできます。
パワハラやいじめが横行している場合
毎日の上司からのパワハラや社内でのいじめの被害にあっているなど自分では解決できない人間関係で悩んでいるなら、ただちに退職しても問題ありません。
毎日関わる仕事でハラスメントやいじめがあれば、心理的な負担が大きくなり精神を病んでしまいます。ハラスメントやいじめをするような人間関係は人生に一ミリのメリットもないため、早めに縁を切りましょう。
「退職時は1ヶ月前に申し出なければならない」などの就業規則が設けられていたとしても、法律上では「2週間前に申し出ること」とされているので、有給休暇の消化に充てるなどして速攻会社から離れることをおすすめします。
引継ぎやあいさつなど気になることはありますが、まずは自分の心と体を優先しましょう。
会社の制服や備品の返却は郵送でもできますし、私物は退職届を出す前に少しずつ整理しておくとよいですね。
労働環境の改善の見込みがない場合
「残業が多い」「休日出勤が多い」「ノルマが厳しい」など労働環境が悪いにも関わらず、改善の見込みがない場合、ただちに退職を検討しましょう。
労働環境が悪いとモチベーションが低下して仕事の効率も悪くなってしまうだけでなく、体調不良を引き起こし病気になってしまう可能性もあるのです。
労働環境が悪い職場は、優秀な人材がすぐに辞めてしまい、離職率が高く常に人手不足です。そうなると、仕事の効率が悪くなり一人に課せられる業務量が多くなって長時間労働を強いられる…という悪循環に陥ってしまうのです。
その状況を改善しようとしない意識の低い人材が残っているため、会社全体の士気も下がってしまうことに。活気がなく将来性のない会社に居続けたら、仕事に誇りを持てなくなり自分の自信も失ってしまいます。
労働環境の改善は社員一人ではなかなか改善できるものではありません。長く働きたいと思う職場なら一念発起して署名や社内で有志を募って集会などの運動を起こしても良いでしょう。
そうでないならば、人生の無駄遣いを極力避ける方法として新しい職場で心機一転再スタートすることをおすすめします。
「やりたいこと」が明確な場合
やりたい仕事や挑戦したい仕事など今の会社では実現ができない「やりたいこと」がはっきりしている場合は、「やりたいこと」に必要な準備をしてから退職することをおすすめします。
35歳を過ぎると転職が難しくなると言われていますが、現時点での年齢が一番若い年齢であり挑戦できるタイミングと言えます。
やりたい仕事や夢に対してはどうしてもよいイメージが先行しがちなため、まずは、安定した今の仕事を辞めてまで挑戦するほどやりたいのかと自分に向き合ってみましょう。
その「やりたいこと」ができない結果になった場合後悔しないのかなど、転職した際のデメリットを超えるほどの意欲があるのか確かめる必要があります。
「やりたいこと」ができる職場に転職したい場合は、在職中に転職活動をしましょう。「やりたいこと」に必要なスキルの習得や企業研究をじっくりすることができ、転職を断念したとしても退職していなければダメージは最小限に抑えられるからです。
「こんなはずじゃなかった」と思わないために、「やりたいこと」こそしっかり準備してから挑みましょう。
仕事行きたくない!我慢して仕事を続けることで起こり得るリスクがあります
「仕事に行きたくない!」と思いながら仕事に行っていると、思わぬリスクが発生する可能性があります。
ここでは、行きたくない思いを抱えたまま仕事を長期間継続した場合に起こり得るリスクについて見ていきましょう。
仕事の成果が出せなくなる
「仕事に行きたくない」と思いながら仕事をしていると、思うような仕事の成果を出せなくなる可能性があります。
仕事に集中できず思考力も鈍化し、思いがけないミスが誘発され、なかなか思い通りに仕事を運べない事態に陥るかもしれません。
「働きたくないのに」という気持ちが強まると、仕事に対する嫌悪感が増幅して、しっかりと仕事に向き合えなくなるどころか、いい加減な仕事をしてしまい評価を落とすことも。
同僚や上司との連携もうまくいかないことが増えると、仕事の質や効率も低下します。
最終的には思うような成果を出すことができず、仕事に対してますますやる気がなくなってしまうかもしれません。
会社内で浮いてしまう
「仕事に行きたくない」と思いながら出社していると、どんどん社内で浮いた存在になってしまう可能性があります。
仕事ではチームワークが必要な場面が多々あり、同じ目標に向かって業務を進めなければならなりません。
前向きに取り組めない自分と同僚との間にギャップを感じたり、後ろめたさを感じたりすることがあるでしょう。
そのため、一人だけ士気が低いと同僚となじめなくなる可能性が出てくるのです。
ストレスや疲れから意図せずに上司や同僚にきつい態度をとったりフォローがなかったりとコミュニケーションの質が低下すると、職場の人間関係にも亀裂が入る可能性も。
職場で孤立してしまうと、より自分の存在意義を感じられなくなり、さらに仕事に行きたくない気持ちが増幅するという悪循環に陥ってしまうでしょう。
精神的・身体的な病気にかかってしまう
「仕事に行きたくない」と思いながら日々を過ごしているとストレスが蓄積し、精神的・身体的な病気にかかってしまう可能性があります。
通勤前に腹痛が起きるなどの身体的症状からうつ病などの精神的な病気など、心と体はつながっているといわれるように心身ともに不調をきたすことがあるのです。
以下の初期症状がある場合は、心身の限界のサインかもしれません。
- 吐き気やめまいがする
- 朝起きれない
- 頭痛や動悸がする
このような仕事に行くことへの拒否反応がいつまでも続く場合は、心身ともに疲弊している状態と言えます。
無理をすることでうつ病を発症する人は珍しくないこと、自分にも起こり得ることだと心に留めておきましょう。
仕事に行きたくない!退職が決まったら準備することをチェックしよう
仕事に行きたくないという気持ちが強すぎて退職を決めたとしても、勢いで退職の意思を伝えてはいけません。
会社に迷惑をかけず、なおかつ自分が損をしないためにも、きちんと退職の準備をすることが必要です。
退職プランを立てよう!
辞める気持ちが固まったら、「退職プラン」を立てることをおすすめします。
まずは会社の就業規則を確認して退職を申し出る際のルールや手続きの方法を調べ、就業規則に則り「退職プラン」を立てましょう。
法律では退職希望日から14日前に申し出ればよいことになっていますが、基本は会社の就業規則に定められた期日に従い、そこから逆算して上司に退職の意思を伝える日を決めます。
さらに、引き継ぎや取引先へのあいさつなど退職日までのスケジュールを組んでおくとスムーズです。
転職先は退職前に決めておく
転職先が決まっていない場合は、「退職プラン」に転職活動を盛り込みます。
大まかに決めた退職希望日に向けて、内定を得るための転職活動をしましょう。
短期間で転職先を決めたい場合は、転職エージェントに登録して、自分の希望に沿った求人を紹介してもらうことをおすすめします。
転職エージェントに登録すれば、転職のプロであるキャリアアドバイザーが担当についてくれるので、自分一人では探せないような優良求人や仕事に行きたくないと思った理由を排除した求人を紹介してくれるでしょう。
在職しながらの転職活動のメリットは、金銭的な余裕が持てることと自分の市場価値の把握ができること。
今の職場と待遇面でも比較できるため、最適な職場の見極めができるはずです。
退職のタイミングを見計らう
最適なタイミングで退職することは、円満退職をするためでもあり自分の利益のためでもあります。
まずは、退職の意思を伝える日や退職希望日は、繁忙期を避けましょう。
忙しい時期に上司に退職の相談をしても時間を取ってもらえない可能性があります。また、繁忙期に退職するとなると同僚から批判的な目で見られることになります。
また、有給休暇を消化して退職したいと考えているなら、年末や年度末に退職するよりも新たに有給休暇がもらえる新年度になってから退職するとよいでしょう。
ボーナスをもらってから退職したい場合は、ボーナスをもらってから退職の意思を伝えた方がよいでしょう。
円満退職するための退職理由を考えておく
退職を申し出る際には「退職理由」を伝えなければなりません。
円満退社をするための退職理由には、辞める強い意思とともに一定の配慮を心がけることが大切です。
自分に向かい合いなぜ辞めたいのかを明確にし、どう伝えるのか考えましょう。
例えば、給料の低さや人間関係の場合は、そのまま伝えるとトラブルになり兼ねません。
ネガティブな理由を伝えると、引き継ぎ期間中気まずくなったり執拗な引き止めにあったりする可能性があります。
なるべくネガティブな理由は避け、未来を見据えたポジティブな理由に変換して伝えるようにしましょう。
【退職理由の変換例】
退職理由 | 変換した理由 |
---|---|
給料が理由の場合 | ・専門性の高い企業でステップアップしたい ・インセンティブの高い企業で自分の力を試してみたい |
人間関係が理由の場合 | ・経験を活かして自らの判断で仕事が進められる環境に身を置きたい ・チームで進めていく仕事に挑戦してみたい |
労働環境が理由の場合 | ・親の介護のため、時間の調整がきく職場に移りたい ・スキルや資格を勉強するプライベートな時間を持てる仕事に移りたい |
将来性が理由の場合 | ・まったく別の分野の仕事に挑戦したい ・自分の夢にチャレンジしたい |
どうしても理由を伝えたくない場合は、「一身上の都合で退職したい」を貫いても大丈夫ですが、なるべく円満な退職理由を考えておいた方が無難でしょう。
引き継ぎの準備をしておく
退職を決意したら、あらかじめ引き継ぎの準備をしておきます。
スムーズに引き継ぎを行えるように、業務と並行しながら合間に準備しましょう。
業務の流れを記載したマニュアルなどは、普段から作成しておくことをおすすめします。
その他、業務内容のリストアップや詳細な資料の作成、引き継ぎのスケジュールを作成しましょう。
丁寧で細やかな引き継ぎを行うことで、会社にかかる負担は軽減されます。
辞めるからといって無責任な引き継ぎをするのではなく、円満退社をするためにも最後まで責任を持って取り組む姿勢を持ちましょう。
退職が決まってから引き継ぎの準備をするのは大変なので、転職活動をしながら引き継ぎの準備を少しずつしておくことをおすすめします。
辞めたいけど言えない!いざとなったら退職代行サービスがある!
「仕事行きたくない」という気持ちにけりをつけて辞める決心をしても「なかなか言い出せない」「伝えるのが怖い」と退職を申し出るタイミングがつかめない人もいるでしょう。
そんなとき、本人に代わって退職の意思を伝える退職代行というサービスがあります。
どうしても自分から退職を申し出ることができない場合は、退職代行サービスを利用することを検討してみましょう。
退職代行サービスってどんなことをしてくれるの?
退職代行とは、依頼主である労働者に代わって退職の手続きをしてくれるサービスです。
退職の意思を会社側に伝えるところから退職に関する各種手続きを代行してくれるので、会社や上司と直接やり取りしなくても退職完了できるシステムとなっています。
退職届や退職に必要な書類、返却物のやり取りも退職代行が間に入り郵送で済ませられるので、会社に出向くこともありません。
退職代行サービスは以下の3つの形態があります。
- 弁護士が代行
- 退職代行ユニオンが代行
- その他
弁護士が代理人として退職の意思を会社側に伝え条件交渉など退職の手続きを代行します。
合同労働組合である退職代行ユニオンが加入者の代理人として退職の意思を会社側に伝え条件交渉など退職の手続きを代行します。
最近では退職代行サービスを行う民間企業が多く、その場合退職の意思を会社側に伝えることはできますが、弁護士資格を持っていないと条件交渉はできません。
弁護士資格を持たずに弁護士法に違反して会社との交渉を行う業者もいるため注意が必要です。
退職代行サービスを利用すべきケース
退職代行を頼みたいと思う人は、簡単に退職できない状況に置かれている場合が多く、さまざまなケースが考えられます。
退職代行を利用する人の多くは、以下のようなケースが多いと言えます。
- 会社側と直接やり取りしたくないケース
- 引き継ぎをしたくないケース
- 会社が退職を承認してくれないケース
- すぐにでも退職したいケース
「上司のパワハラを受けている」「人手不足で辞めにくい」など、退職したい旨を申し出ても高圧的な態度で叱責されたり、退職を受け入れない社内の雰囲気があったりと、直接やり取りすることが難しい状況。
退職の意思を申し出ても「後任が育つまで」や「後任が決まるまで」と、引き継ぎが終わるまで退職を認めてもらえない状況。
退職の意思を申し出ても「考え直してほしい」「このプロジェクトが終わるまで」などと引き留められて退職できない状況。
会社の就業規約に関係なく、即日退職したい状況。
円満に退職できない状況ならば、退職代行サービスの利用を検討してみましょう。
退職代行サービスの利用の流れ
一般的な退職代行サービスの利用の流れは以下の通りとなります。
- 問い合わせ&相談をする
- 申し込み&情報共有をする
- 費用を支払う
- 打ち合わせをする
- 退職業務の遂行&経過報告
- 退職完了
退職代行サービスに問い合わせて、電話やメール、LINEなどで無料相談をします。
相談の際には、自分の希望をどれだけ対応してくれるのか確認しましょう。
相談内容に納得したら申し込みをします。
自分の個人情報と退職に関する必要事項を共有することになります。
退職代行サービスは基本的に先払いとなります。
はじめに共有した情報よりも具体的な内容の打ち合わせをします。
・退職理由
・退職代行を実行する日時
・希望退職日
・有給休暇や退職金について
・会社からの貸与物の有無
・処分や返却を求める備品の有無
・請求したい書類
など
打ち合わせ通りに退職代行サービスが会社に退職を伝えます。
その後の経過の報告を逐一受けることになります。
会社から退職に関する書類を受け取り、退職完了となります。
退職代行サービスを利用するメリット
退職代行サービスを利用することのメリットは以下の通りです。
- 会社側と直接やり取りしなくて済む
- どのような理由でも退職できる
- 退職後にトラブルが発生しない
- 有給休暇を使い切ることができる
- 即日退職できる
退職をなかなか言い出せない状況であっても退職代行サービスを利用すれば、直接上司と話し合う必要もなくなり、出社せずに退職手続きを行えます。
引き留められる心配や苦手な上司と対面する必要がないため、心理的負担が軽減されると言ってもよいでしょう。
就業規則に関わらず、民法627条に基づき退職の申し出から2週間経てばどのような理由であっても退職できるため、不当な引き留めに合わずに退職することができます。
退職のプロである退職代行サービスのスタッフが第三者として会社との間に入るため、退職後のトラブルが発生する心配はありません。
有給休暇を消化していない人は、しっかりと使い切ることができます。
「有給を使いにくかった」「忙しくて取れなかった」という場合、退職前に負担なく有給休暇を消化することが可能です。
依頼した翌日には会社に行く必要がなくなります。
ほとんどの退職代行サービスは土日も稼働しているため、週明けには会社に行きたくないという人も即日退職できるでしょう。
退職代行サービスには法律の専門家がいるので、自分で調べる手間や精神的苦痛を軽減できるのですね。
退職代行サービスを利用するデメリット
退職代行サービスを利用することのデメリットは以下の通りです。
- 費用がかかる
- 同僚や上司との関係性が悪くなる
- 悪質業者と関わる可能性がある
- 退職癖がつくかもしれない
退職代行サービスを利用するためには、費用がかかります。
サービス内容や業者によって料金は異なりますが、大体3万円から5万円が相場となります。
自分で申請すればかからないお金ですが、逆にお金を支払うことで精神的負担を取り除くことができるとも言えます。
退職代行サービスを利用すれば、いきなり会社を辞めることになります。
上司や同僚にあいさつなく退職することになるため、退職後良好な関係を持つことは難しいでしょう。
退職後の人間関係を気にする人は、退職代行サービスの利用はおすすめできません。
退職がうまくいかなかった場合に返金がなかったり、弁護士法に違反してサービスを提供したりと、退職代行サービスの中には悪質業者も存在します。
たくさんある退職代行サービスの中には、悪質な業者がいることを念頭に置いておきましょう。
退職代行サービスを利用してストレスなく簡単に退職できた経験を持つと、嫌なことがあるとすぐに辞めればいい退職癖がついてしまう可能性があります。
退職代行サービスを利用したことは経歴には残りませんが、退職回数が多くなると転職が難しくなるため注意が必要です。
退職代行サービスを利用する場合は、デメリットがあることを理解した上で検討することをおすすめします。
仕事したくない!働きたくない!と悩む方におすすめ転職エージェントを紹介
熟考の末に転職を決断する人もいるでしょう。そこでおすすめしたいのが、転職エージェントを活用した転職活動です。
サービスによって特徴や強みは異なりますが、アドバイザーのサポートが得られる、希望条件にマッチした求人の紹介が受けられるなど多数のメリットがあります。
また、転職エージェントのキャリアコンサルタントと相談した結果、元の職場にとどまるという選択をする方も少なくありません。一度転職を視野に入れ、検討をした上で仕事を続けるのであれば、悩みながら続けるよりも前向きに仕事に取り組めるようになります。
求職者はその分、選考に専念することができるので、今の仕事を続けながら転職先を探したい人も効率良く転職活動が進められるでしょう。
以下に、人気の転職エージェントを紹介していくので、サービス選びの参考にしてください。
リクルート エージェント | doda | 就職カレッジ | ビズリーチ | JAC リクルートメント | キャリアスタート | リクルート ダイレクトスカウト | レバテック キャリア | Geekly | |
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特徴 | 転職成功実績No.1 | 業界最大級の求人数 | 20代におすすめ | 高年収目指すなら! | ミドルクラス転職 | 第二新卒・ニート | ハイクラス転職 | ITエンジニア限定 | ITで年収アップ |
求人数 (非公開含む) | 約60万件 | 約14万件 +非公開求人 | 非公開 | 約7.3万件 | 約2.5万件 | 非公開 | 約10万件 | 約1.5万件 (公開求人のみ) | 約3.2万件 |
対応 エリア | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 首都圏・都市部 | 全国 | 東京・大阪・名古屋・福岡 | 一都三県 |
年齢 | 全年代 | 全年代 | 18歳~39歳 | 20代~45歳 | 30~50代 | 10代~35歳 | 20~30代 | 全年代 | 20~50代 |
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お悩み解決!仕事に行きたくないときのよくあるQ&Aを紹介します
ここでは、仕事に行きたくないときのよくある質問にお答えしていきます。
仕事のしんどさ・苦しさは、なかなか他人には言えない場合も多いですよね。仕事の悩みに関するよくある質問を集めてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
質問に対する回答は一例です。本当に仕事がしんどいとき・苦しいときは我慢せず、社内の健康相談窓口に相談するか、医療機関の受診なども視野に入れてみてください。
Q.なんとなく仕事に行きたくない。A.まずは理由を分析してみて
質問:なんとなく仕事に行きたくありません……どうすればいいでしょうか?
回答:まずは「なんとなく仕事に行きたくない」理由を分析してみましょう。
「分析」というと、なんだかちょっと大袈裟に聞こえますよね。
しかし、なんとなく仕事に行きたくない気持ちがずっと続いているなら、その「なんとなく」の理由を思い切って深堀してみることをおすすめします。
「なんとなく仕事に行きたくない……」と感じている時点で、相応のストレスが生まれているからです。
- 仕事に行きたくないと感じるのはいつなのか
- 仕事に行きたくないと感じないときはあるのか
- 仕事に行きたくないと強く感じた日の、前日の仕事はどうだったか
以上の質問を自分に問いかけ、各質問の答えと比較していくことで、「なんとなく」の理由がわかるかもしれません。
一度試してみることをおすすめします。
Q.職場の人間関係がつらい。A.3つの対処法でもう少し頑張ってみて
質問:職場の人間関係がつらく、仕事に行きたくありません……どうすればいいでしょうか?
回答:3つの対処法をお伝えしますので、まずはできるものを実行してみてください。
職場の人間関係がつらい気持ちは、とてもよくわかります。筆者も同僚からの過度なモラハラを半年間受け続け、疲れ果てて退職した経験があります。
生活のために仕事をしているでしょうから、安易に退職を勧めることはしません。
ですので、まずは、以下の3つの対処法を試してみてください。できるものだけで構いません。
- 上司や会社の健康相談窓口に「人間関係がつらい」という相談する
- 職場の異動願いを出す
- 働きながら転職活動を始める
人間関係のつらさを解決する方法は、「割り切る」か「離れる」か、この二択しかありません。
ご自身にとって最良の選択をしてほしいと思います。
Q.新卒入社した会社を辞めたい。A.せめて2年は我慢したほうがいい
質問:新卒入社した会社に行きたくないです。もう辞めたいです。でも、すぐに辞めて次が見つかるのか不安です。どうすればいいでしょうか?
回答:この先のことを考えると、せめて2年は我慢したほうが良いです。
すぐに辞めた場合、新卒カードを使って入社した以上の会社には転職できないでしょう。それほど「新卒」の価値は大きいのです。
そうは言っても、仕事に行きたくない気持ちや辞めたい気持ちを押し殺すのは、限界があると思います。
厚生労働省「こころの耳」Q&A内に、似たような悩みへの回答がありましたので、引用します。
もし、上司とのコミュニケーションや仕事の適性等の問題で悩んでいるようであれば、人事担当者や会社の相談窓口に相談してみてはいかがでしょうか。自分では見えなかった解決のヒントが見つかるかもしれません。
退職後の生活のことを深く考えず勢いで辞めてしまうと後悔することにもなりかねません。
働き続けるための対処方法が思いつかない場合には、まずは休職という方法を選択するのも1つでしょう。休職中は、条件を満たしていれば社会保険制度から傷病手当金が支給されますので、ゆっくり休みながら今後のことについて考えてみてはいかがでしょうか。
引用元:厚生労働省「こころの耳」こころの耳Q&Aより
どうしても無理だというときは、休職という手もあります。
意外となんとかなると思えば、もう少し頑張れるかもしれません。
とはいえ、この回答にあるように、まずは人事担当者や会社の相談窓口に相談することをおすすめします。
Q.仕事が嫌で涙が止まらない。A.退職代行サービスの利用も検討して
質問:仕事に行きたくなくて涙が止まりません……どうすればいいでしょうか?
回答:これ以上精神的に追い詰められる前に、退職代行サービスの利用も検討してみてください。
涙が止まらない状況というのは、心身からのSOSです。
仕事の過度なストレスが原因で、かなり追い詰められているのだと思います。すでに何らかのストレス性の病が発症している可能性も否めません。
周りが見えなくなるほど追い詰められてしまう前に、
- 家族や友人、会社の相談窓口に相談をする
- 心療内科・精神科などの医療機関を受診する
- 辞める前に転職先を決める
- 自分で辞めることを言い出せない場合は、退職代行サービスを利用する
などの対処を取ってください。
自分ひとりではどうにもできない場合は、頼れるひとを頼りましょう。
頼れるひとがいない場合は、以下のリンク先を参考に行政を頼ってください。必ず相談に乗ってくれますからね。
仕事行きたくないと感じるなら誰かに相談してみよう
「仕事をしたくない」と感じる理由は人それぞれですが、共通して言えるのは、適切に対処するためには原因の究明が不可欠だということです。
そのために大切なのが、頭のなかで堂々巡りしているモヤモヤした感情を外に吐き出すという作業です。自分ひとりで悩まずに、家族や上司など信頼できる相手に相談することで、自分の本当の気持ちを知るきっかけになります。
周囲の方のアドバイスを受けることで、気持ちが楽になったり思わぬ解決策が見つかることもあるでしょう。
多様な働き方が認められるようになった今、仕事や働き方はひとつではありません。場合によっては、休職や転職も視野に入れながら、後悔のない選択をしたいものですね。
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中小企業診断士・キャリアコンサルタント
東京外国語大学を卒業後、人材派遣会社、健康食品会社を経て、経営コンサルタントへ。業務改善や制度設計、企業研修などを主領域として活動した後に独立。現在は株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング代表取締役社長として、キャリア形成や能力開発に向けたコンサルティング、研修・セミナーを提供している。
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